投資マンション基礎知識
投資初心者は何から始める?投資の種類や始めやすいスタイルとは

人生100年時代といわれる現代において、資産形成の重要性はますます高まっています。投資に興味を持ちながらも「何から始めればよいかわからない」と感じている初心者の方は少なくありません。
日本証券業協会が2024年に実施した「証券投資に関する全国調査」によると、株式・投資信託・公社債のいずれかを保有している人の割合は24.1%に達し、前回調査の19.6%から4.5ポイント増加しました。
投資初心者が知っておくべき基本知識から、始めやすい投資スタイル、そして陥りがちな失敗例とその対策をご紹介します。

目次
投資初心者が最初に知っておくべきこと
投資を始める前に、まず理解しておくべき基本的な考え方があります。これらの土台をしっかりと固めることで、より安全で効果的な投資ライフを送ることができるでしょう。
投資の基本:リスクとリターンの関係
投資の世界では「リスクとリターンは表裏一体」という原則があります。一般的に、高いリターンを期待できる投資商品ほど、損失を被るリスクも高くなります。逆に、安全性の高い投資商品はリターンが小さくなります。
たとえば、普通預金の金利は現在年0.001%程度と非常に低い水準ですが、元本割れのリスクはほぼありません。株式投資では年10%を超えるリターンも期待できますが、企業の業績や市場環境によっては大きく価値が下落する可能性があります。
初心者が理解すべき重要なポイントは、「絶対に儲かる投資は存在しない」ということです。投資においては必ずリスクが伴うため、自分のリスク許容度を正しく把握し、それに適した投資商品を選択することが重要です。
投資を始める目的を明確にする
投資を始める前に、なぜ投資をするのか、その目的を明確にしましょう。目的によって適した投資商品や投資期間、リスクの取り方が大きく変わるからです。
資産形成を目的とする場合は、長期間にわたって着実に資産を増やすことが重要です。つみたてNISAやiDeCoなどの税制優遇制度を活用し、インデックス投資信託への積立投資が有効とされています。
老後資金の準備が目的であれば、退職までの期間を逆算し、必要な金額から逆算して投資プランを立てることが大切です。厚生労働省の調査によると、夫婦2人の老後生活では月約22万円の年金給付に対し、平均的な支出は約26万円とされており、不足分を補うための準備が必要です。
副収入の獲得を目指す場合は、配当金や不動産投資による家賃収入など、定期的なキャッシュフローを生み出す投資商品を検討することになります。ただし、安定した副収入を得るためには相応の元手資金が必要になることも理解しておきましょう。
余剰資金を準備する:生活防衛資金を残して投資する
投資を始める際の鉄則は、「余剰資金で行う」ことです。生活に必要な資金まで投資に回してしまうと、急な出費が必要になった際に、投資商品を不利なタイミングで売却せざるを得なくなる可能性があります。
一般的に、生活防衛資金として生活費の3~6カ月分を現金で確保しておくことが推奨されています。会社員であれば3カ月分、自営業や不安定な収入の方は6カ月分を目安にするとよいでしょう。
月の生活費が25万円の場合、75万円~150万円程度の現金を確保した上で、それを超える資金で投資を始めることが安全です。この生活防衛資金は普通預金や定期預金など、いつでも引き出せる形で保管しておきましょう。
- 投資マンション相場検索 高値売却はこちら
- 0120-109-998
-
10:00~19:00((年末年始除く))
投資の代表的な種類を理解する
投資商品にはそれぞれ異なる特徴やリスク・リターンの傾向があります。初心者が投資を始める前に、主要な投資商品の基本的な仕組みを理解しておくことが重要です。
株式投資:成長企業への参加とリスク
株式投資は、企業が発行する株式を購入し、その企業の成長とともに利益を得る投資手法です。利益を得る方法は主に2つあります。一つは株価の上昇による売却益(キャピタルゲイン)、もう一つは企業が株主に還元する配当金(インカムゲイン)です。
株式投資の魅力は、成長企業に投資した場合の高いリターンの可能性です。過去10年間で見ると、東京証券取引所全体の株価指数であるTOPIXは約2倍になっており、優良企業への投資では年10%以上のリターンも期待できます。
ただし、株式投資にはリスクも伴います。企業の業績悪化や市場全体の下落により、投資元本を大きく下回る可能性があります。個別企業への投資では、その企業特有のリスク(倒産リスクなど)も考慮する必要があります。
初心者が株式投資を始める場合は、まず投資信託を通じて分散投資から始め、市場の動きに慣れてから個別株への投資を検討することをお勧めします。
投資信託・インデックス投資:初心者向けの分散投資
投資信託は、多くの投資家から集めた資金をプロのファンドマネージャーが運用し、その成果を投資家に還元する金融商品です。少額から始められ、自動的に分散投資ができるため、初心者に最も適した投資商品といえます。
特にインデックス投資信託は、日経平均株価やS&P500などの株価指数に連動することを目指す商品で、市場全体の成長に投資することができます。運用コストが低く、長期的に安定したリターンが期待できることから、投資初心者に広く推奨されています。
一般社団法人投資信託協会の「投資信託に関するアンケート調査報告書-2024年(令和6年)」によると、投資信託保有者のうち積立投資を利用している人の割合は67.7%で、前年から3.1ポイント増加しました。特に20代と30代では積立投資の利用率が80%を超えており、若年層への浸透が目立ちます。
投資信託は100円から購入できる証券会社も多く、毎月一定額を積み立てる「ドルコスト平均法」により、時間を分散して投資することで価格変動リスクを軽減できます。
債券投資:低リスク・低リターン
債券投資は、国や企業が発行する債券を購入し、定期的な利息と満期時の元本返済を受ける投資手法です。株式投資と比較してリスクが低く、安定した収入が期待できる特徴があります。
日本国債の10年債利回りは現在1%程度で推移しており、株式投資ほどの高いリターンは期待できませんが、元本の安全性は高いといえます。特に個人向け国債は、国が元本と利息の支払いを保証しているため、非常に安全な投資商品として位置づけられています。
債券投資は、ポートフォリオの安定化や、定年退職後の安定収入確保などの目的で活用されることが多い商品です。株式市場が不安定な時期に、リスク資産からの避難先としても重要な役割を果たします。
ただし、インフレ率が上昇した場合、固定利率の債券では実質的な購買力が低下するリスクがあることも理解しておく必要があります。
不動産投資:現物資産での安定収入を狙う
不動産投資は、マンションやアパートなどの収益物件を購入し、家賃収入や売却益を得る投資手法です。現物資産への投資として、インフレ耐性があり、長期的な安定収入が期待できる特徴があります。
ワンルームマンション投資の基本と注意点
ワンルームマンション投資は、比較的少ない初期投資で始められる不動産投資として人気があります。都心部の需要の高いエリアでは、空室リスクが比較的低く、安定した家賃収入が期待できます。
しかし、ワンルームマンション投資には注意点も多くあります。特に「表面利回り」だけを見て判断するのは危険です。不動産投資の利回りには「表面利回り」と「実質利回り」があり、表面利回りは年間家賃収入を物件価格で割って算出する単純な指標ですが、管理費や修繕積立金、税金などの経費は考慮されていません。
実際の投資判断では、これらの経費を差し引いた「実質利回り」で評価する必要があります。都内の中古ワンルームマンションの場合、表面利回りが4~5%でも、実質利回りは3%前後になることが多く、表面利回りとの差は1~2%程度生じることが一般的です。
不動産クラウドファンディング・REITなど少額投資の選択肢
不動産投資には高額な初期費用が必要ですが、少額から不動産投資を体験できる方法もあります。不動産クラウドファンディングは、1万円程度から投資でき、複数の投資家で不動産を共同所有する仕組みです。
REIT(不動産投資信託)は、不動産投資法人が多数の不動産を運用し、その収益を投資家に分配する金融商品です。証券取引所で売買でき、流動性が高く、プロによる運用を受けられるメリットがあります。
これらの商品は、現物の不動産投資と比較して管理の手間がなく、少額から分散投資ができるため、初心者にとって始めやすい選択肢といえます。
不動産投資のメリットとデメリット
不動産投資の最大のメリットは、毎月の家賃収入による安定したキャッシュフローです。物価上昇に連動して家賃や物件価値も上昇する傾向があるため、インフレヘッジとしても有効です。
デメリットとして空室や滞納のリスクがあります。入居者が見つからない・滞納の期間は家賃収入が得られず、管理費や税金などの固定費は継続して発生します。現物不動産投資では資金が長期間拘束され、急に現金化したい場合でも売却には時間がかかります。
建物の老朽化に伴う修繕費用や、設備の故障による突発的な支出も考慮する必要があります。これらのリスクを十分に理解した上で投資判断を行うことが重要です。
マンション投資に関するお問い合わせはこちら
- 投資マンション相場検索 高値売却はこちら
- 0120-109-998
-
10:00~19:00((年末年始除く))
初心者が始めやすい投資スタイル
投資初心者にとって最も重要なのは、リスクを抑えながら投資に慣れることです。幸い、日本には初心者向けの優遇制度や、少額から始められる仕組みが整備されています。
つみたてNISA・iDeCoで少額から始める
つみたてNISAとiDeCoは、いずれも税制優遇を受けながら長期投資ができる制度として、投資初心者に強く推奨されています。
2024年から始まった新NISAでは、年間投資枠が大幅に拡充されました。つみたて投資枠は年120万円(月10万円)まで投資でき、成長投資枠と合わせると年240万円まで投資が可能です。金融庁の調査によると、2024年12月末時点でNISA口座数は約2,560万口座となり、2023年12月末から約436万口座も増加しました。
iDeCoは個人型確定拠出年金制度で、拠出時の所得控除、運用時の非課税、受給時の税制優遇という3つの税制メリットがあります。これらの制度は、月1万円程度の少額からでも始めることができ、自動積立により投資の手間を省けるため、初心者に最適な投資スタイルといえます。
ロボアドバイザーでお任せ運用
投資に興味はあるものの、「どの商品を選べばよいかわからない」「運用の手間をかけたくない」という初心者には、ロボアドバイザーが適しています。
ロボアドバイザー(ロボアド投資・AI投資)は、投資家の年齢、リスク許容度、投資目標などの質問に答えるだけで、最適なポートフォリオを自動で構築・運用してくれるサービスです。定期的なリバランスや税金の最適化なども自動で行われるため、投資の専門知識がなくても本格的な資産運用が可能です。
手数料は年1%程度かかりますが、投資の勉強時間を他のことに使えるメリットがあります。市場の値動きに感情的に反応して売買してしまう行動バイアスを避けられる効果も期待できます。
少額から不動産クラウドファンディングに挑戦する
不動産クラウドファンディングは、1万円程度から投資でき、物件の選定や管理はプロが行うため、不動産投資の経験がなくても参加できます。投資期間は半年から数年程度のものが多く、満期時には元本と分配金を受け取る仕組みです。
ただし、不動産クラウドファンディングでは投資期間中の途中解約が原則できないことや、元本保証がないことは理解しておく必要があります。
また、最近では運用会社の倒産や、元本の償還が遅延するなどのトラブルも発生しているため、慎重に事業者・案件を選定する必要があります。
ワンルーム投資は”勉強してから”段階的に検討する
ワンルームマンション投資は不動産投資の入り口として人気がありますが、初心者がいきなり始めるには注意が必要です。まずは不動産投資の基礎知識をしっかりと身につけることが重要です。
具体的には、利回りの計算方法、不動産投資にかかる各種費用、空室リスクや修繕リスクの評価方法、税務知識に加え、物件価格の相場観の把握などが必要です。実際の物件を見学し、立地条件や建物の状態を自分の目で確認する経験も重要です。
マンション投資に関するお問い合わせはこちら
- 投資マンション相場検索 高値売却はこちら
- 0120-109-998
-
10:00~19:00((年末年始除く))
初心者が陥りやすい失敗例と回避策
投資初心者が犯しやすい失敗には共通のパターンがあります。これらの失敗例を事前に理解することで、大きな損失を避けることができるでしょう。
高リスク商品に手を出して損失を出す
投資を始めたばかりの初心者は、「短期間で大きく儲けたい」という心理から、高リスク・高リターンの商品に手を出してしまうことがあります。仮想通貨、FX、個別株の信用取引、レバレッジ商品などがその代表例です。
これらの商品は確かに大きなリターンの可能性がありますが、同時に元本を大きく下回るリスクも抱えています。投資経験や知識が不十分な状態でこれらに手を出すと、短期間で大きな損失を被る可能性があります。
まず低リスクの商品から始めることが重要です。つみたてNISAでのインデックス投資信託や、元本保証のある個人向け国債などから投資に慣れ、市場の動きや自分のリスク許容度を理解してから、徐々にリスクの高い商品を検討するようにしましょう。
不動産投資で「表面利回り」だけを見てしまう失敗
不動産投資初心者が最も陥りやすい失敗が、「表面利回り」だけを見て投資判断をしてしまうことです。表面利回りは単純に年間家賃収入を物件価格で割った数値で、運営にかかる経費は一切考慮されていません。
実際の不動産投資では、管理費、修繕積立金、固定資産税、都市計画税、火災保険料、賃貸管理委託費などの様々な経費が発生します。これらを差し引いた「実質利回り」で判断しないと、想定していた収益を得られません。
不動産投資を検討する際は、必ず実質利回りを自分で計算することが重要です。表面利回りから実質利回りへの換算では、一般的に年間経費として家賃収入の20~30%程度を見込む必要があります。空室期間や家賃下落リスクも考慮した保守的なシミュレーションを行いましょう。
資金を全額投資して生活費が足りなくなる
投資への期待が高まりすぎて、生活資金まで投資に回してしまう初心者は少なくありません。急な医療費や冠婚葬祭費、失業などの緊急事態が発生した際に、投資商品を不利なタイミングで売却せざるを得なくなってしまいます。
先述したように、投資は必ず余剰資金で行うことが鉄則です。生活防衛資金として、生活費の3~6カ月分は現金で確保した上で投資を始めましょう。投資資金も一度に全額投じるのではなく、毎月一定額を積み立てる分散投資を心がけることが重要です。
短期売買で焦って損を出す
投資初心者は市場の短期的な値動きに一喜一憂し、頻繁な売買を繰り返してしまう傾向があります。株式市場が下落すると慌てて売却し、上昇すると慌てて買い戻すような行動は、多くの場合において損失を拡大させます。
不動産投資においても、家賃収入の一時的な減少や空室の発生で焦って物件を安値で売却してしまうケースがあります。
投資は長期的な視点で行うことが成功の秘訣です。市場の短期的な変動は正常なことであり、優良な投資商品であれば時間とともに価値を回復・成長させることが期待できます。感情的な判断を避け、事前に決めた投資方針を堅持することが重要です。
情報不足で不利な条件の商品を選んでしまう
投資初心者は知識不足から、手数料の高い商品や、不利な条件の商品を選んでしまうことがあります。たとえば、同じようなインデックス投資信託でも、信託報酬が0.1%のものと1.0%のものでは、長期間の運用で大きな差が生じます。
投資商品を選ぶ際は、必ず複数の商品を比較検討することが重要です。手数料、運用方針、過去の運用実績などを詳しく調べ、分からないことは遠慮なく金融機関に質問しましょう。信頼できる情報源から継続的に投資の知識を学び続けることが大切です。
あなたのマンション・アパートの価格が分かる
コラム監修
伊藤 幸弘(いとう ゆきひろ)
株式会社TOCHU(トウチュウ)代表取締役
投資マンション専門家/不動産コンサルタント
プロフィール
2002年より投資用中古ワンルームマンション売買のキャリアをスタート。
20年以上にわたり投資マンション市場に携わり、売主・買主双方のリアルな課題解決を通じて、個人投資家の資産形成をサポートしてきた。
2014年に株式会社東・仲(現:株式会社TOCHU)を設立。
投資用中古ワンルームマンションを中心とした売買仲介・買取事業を展開し、これまでの取扱実績は20,000件以上。
現在、会社には年間7,000件以上の投資マンション売却・不動産投資に関する相談 が寄せられており、多くの投資家の売却戦略や資産運用をサポートしている。
2025年には業界初となる価格透明化サービス 「TOCHU iBuyer」 を展開。
中古投資マンション市場の価格不透明性を解消し、投資家が適正価格で売却できる仕組みづくりを推進している。
「誠実な取引こそが市場の信頼をつくる」という理念のもと、 投資マンション市場の健全な発展を目指して活動している。
専門分野
・投資マンション売却
・投資マンション買取
・オーナーチェンジ物件売却
・不動産投資コンサルティング
メディア掲載・業界実績
投資マンション売却・不動産投資の専門家として、各種メディアや業界媒体で紹介されている。
・NHKにて不動産市場に関する取材
・「住宅新報」にてTOCHU iBuyerが紹介
・「リフォーム産業新聞」にて企業取り組みが掲載
・不動産業界メディア「リビンマガジンBiz」にてサービス紹介
・不動産オーナー向け専門誌「月刊 地主と家主」に書籍が掲載
・ERA LIXIL不動産ショップ全国大会にて成績優秀により複数回受賞。
・不動産業界団体 投資不動産流通協会 の会員として研修・研究活動に参加。
・JAPAN BUILD 「不動産テックEXPO」 のセミナー登壇
不動産取引のデジタル化・透明化に向けた取り組みを発信している。
保有資格
・公認 不動産コンサルティングマスター
・宅地建物取引士
・ファイナンシャル・プランニング技能士
・賃貸不動産経営管理士
・投資不動産取引士
・競売不動産取扱主任者
・日本不動産仲裁機構 認定ADR調停人
著書・実績
『投資ワンルームマンションをはじめて売却する方に必ず読んでほしい成功法則』(クロスメディア・パブリッシング)
『マンション投資IQアップの法則 〜なんとなく投資用マンションを所有している君へ〜』(CHICORA BOOKS)



マンション投資に関するお問い合わせはこちら