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ワンルーム投資コラム

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ワンルームマンション投資は失敗して危険?赤字になるのは本当!? 

悩む女性

このコラムでは、ワンルームマンションを投資する上で必ず知ってほしい、失敗してしまう7つの原因を紹介します。

どうすれば投資に成功することができるのか?失敗した時の対処法についても解説します。
マンションの価格がわかる

目次

ワンルームマンション投資の仕組み

マンションの一部屋を購入して、一部屋ごとに賃貸し、家賃を入居者から受け取ります。その際、所有するマンション管理のために入居者との間に賃貸管理会社を入れる、サブリース契約にするケースも一般的です。

建物全体は管理会社に月額の管理費を支払い、維持管理を委託します。マンションの経年劣化などによりメンテナンスが必要になれば、管理組合により総会を開き修繕をおこないます。

維持管理に手間がかからず、投資の初心者にオススメです。

ワンルームマンション投資の仕組みを天秤にした図

ワンルームマンション投資の収入

一室だけを所有するワンルームマンション投資における収入源は、家賃、更新料、礼金の3つです。しかし、サブリース契約の場合、更新料と礼金はサブリース会社に通常支払われます。

賃料

所有しているマンションの入居者から支払われる賃貸料です。ワンルームマンション投資の主な収入源で、入居者がいる限り安定した収入が入ってきます。

更新料

マンションの賃貸契約には、契約期間が設定されています。その契約を更新する場合、手数料として家賃とは別に更新料が発生します。更新料の相場額は家賃の1〜2ヶ月分です。

一般的に2年毎に更新料は支払われますが、地域や物件によって更新料の有無や金額は変わります。

礼金

賃貸契約を結んだ際に、入居者からお礼として支払われます。礼金の相場額も家賃の1〜2ヶ月分です。

敷金も同じタイミングで支払われますが、家賃滞納の補填や退去の際の修理費に当てられ、残った金額は返還するので収入に含まれません。

ワンルームマンション投資の支出

マンション経営を続けていくと、その管理や維持費用が必要です。その他にも税金や保険料など、支出は多岐にわたります。

管理費・修繕積立金

管理費・修繕積立金は、バルコニーなどの共有部分の管理維持費用や、建物の経年劣化により必要になる大規模修繕のために積み立てるお金です。

ローン返済額

ワンルームマンションを購入する際に、高額な出費のため金融機関から融資を受ける方が多いでしょう。利息も含めて毎月のローン返済も支出になります。

賃貸管理手数料

所有するマンションの管理を委託する場合には、マンション管理に対しての手数料を管理会社に支払います。

固定資産税・都市計画税

マンション所有者が毎年支払う税金です。年4回に分けて支払います。

リフォーム・設備交換費用

入居者の退去にともなう原状回復作業や部屋のリフォーム、またリノベーション時にかかる費用です。

火災保険料

万が一の火災などの災害に備えるために保険の加入も必須です。割引率が高くなるので、長期契約を結ぶのが一般的です。

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ワンルームマンション投資の特徴

ワンルームマンション投資の特徴やメリット・デメリットについて理解しておきましょう。

投資としてのワンルームマンションの特徴

ワンルームマンションは、単身者向けの小型物件であり、比較的低価格で取得できることが特徴です。都心部や交通の便が良い立地に建てられることが多く、入居者の需要が見込めます。また、管理がシンプルで、管理コストを抑えられるメリットがあります。一方で、入居者の入れ替わりが激しく、空室リスクが高いことや、物件の築年数が経過すると資産価値が下がりやすいことがデメリットとして挙げられます。

ワンルームマンションは、一般的に20㎡から40㎡程度の面積で、ワンルームから1Kの間取りが主流です。家賃は立地や設備によって異なりますが、都心部の物件では10万円前後、郊外の物件では5万円前後が相場です。投資物件としては、利回りが5%から10%程度と高めであることが魅力です。

ただし、ワンルームマンションは、入居者の入れ替わりが激しいため、空室リスクが高いことに注意が必要です。入居者が退去した場合、次の入居者が決まるまでの間、賃料収入が得られません。また、築年数が経過した物件は、設備の陳腐化や建物の老朽化により、資産価値が下がりやすい傾向にあります。

ワンルームマンション投資のメリット

ワンルームマンション投資のメリットは、以下の通りです。

  1. 比較的低価格で取得できる
  2. 都心部や交通の便が良い立地に建てられることが多い
  3. 単身者向けの需要が見込める
  4. 管理がシンプルで、管理コストを抑えられる
  5. 高い利回りが期待できる場合がある

これらのメリットから、ワンルームマンション投資は、少ない資金で不動産投資を始めたい人や、安定した賃貸収入を得たい人に適しているといえます。

特に、都心部の物件は、利便性の高さから安定した需要が見込めます。また、単身者向けの物件は、ファミリー向けの物件に比べて、管理がシンプルであるため、管理コストを抑えられるメリットがあります。

ワンルームマンションは、高い利回りが期待できる場合があります。築年数が浅く、立地条件が良い物件では、10%以上の利回りを得られることもあります。ただし、利回りが高い物件は、リスクも高くなる傾向にあるため、慎重な検討が必要です。

ワンルームマンション投資のデメリット

ワンルームマンション投資のデメリットは、以下の通りです。

  1. 入居者の入れ替わりが激しく、空室リスクが高い
  2. 物件の築年数が経過すると資産価値が下がりやすい
  3. 景気の影響を受けやすく、不況時には需要が減少する
  4. 入居者のニーズに合わなくなると、競争力を失う恐れがある
  5. 物件の老朽化に伴い、大規模修繕が必要になる場合がある

これらのデメリットを踏まえ、ワンルームマンション投資では、慎重な物件選びと適切な管理運営が求められます。需要動向や競合物件の状況を見極め、入居者のニーズに合った物件を選ぶことが重要です。また、定期的なメンテナンスや修繕を行い、物件の資産価値を維持していく必要があります。

空室リスクへの対策としては、入居者の需要が見込める立地や設備を備えた物件を選ぶことが重要です。また、適切な賃料設定や入居者募集、きめ細やかな対応によって、入居者の満足度を高め、長期的な入居を促すことが求められます。

築年数が経過した物件では、設備の更新やリノベーションを行い、入居者のニーズに合わせた物件づくりを行うことが重要です。また、大規模修繕に備え、修繕積立金を適切に積み立てておくことも必要です。

景気の影響を受けやすいことから、景気動向を注視し、必要に応じて賃料の見直しや入居者募集の強化などの対策を講じることが求められます。また、物件の競争力を維持するため、定期的なマーケティング調査を行い、入居者のニーズを把握することも重要です。

ワンルームマンション投資が失敗する原因

サラリーマンにとっても手頃な金額からはじめられ、銀行からの融資も比較的受けやすいため、ワンルームマンション投資は人気ですが、失敗することも少なくありません。失敗している原因を分析すると、いくつか共通点が見えてきます。

ワンルームマンション投資が失敗する原因 一覧表

新築ワンルームマンションを購入

そもそも中古相場と比べて高い新築物件。購入した次の日に売却した場合でも、すでに70%程度の価格になってしまいます。

新築物件の値下がりが早い原因は、デベロッパーの建築コスト・販売コストが上乗せされ割高になってしまうためです。初期費用が高くなってしまう結果、値下がり額が大きい新築物件は売る時に大きな赤字になります。

築年数による価格推移は下記のコラムを確認ください。

ワンルームマンションの築年数による価格の変化グラフ(2021年成約データ)

ワンルームマンションの築年数と価格グラフ

賃料が値下げになる

築年数が古くなるにつれて家賃は低下します。最初の価格設定のままでは維持できません。新築時と比較して10年で10%ほど下がることも。家賃が下がる前提でキャッシュフローを計算しないと、値下がりにより収支が赤字に転落します。

空室が長期化する

満室想定で購入すると、空室の際にローン返済を自己資金で賄わなければいけません。また、賃貸付けに苦戦をする競争力のない物件(郊外・古い・駅遠い)は空室期間が長くなりがちです。いくら利回りが良くても、空室では一切収入がありません。

管理費・修繕積立金が上がる

築年数の経過にともなう経年劣化は不可避で、管理費や修繕費の値上がりも避けては通れません。マンションが売りに出される段階では、分譲時に販売がしやすいように管理費や修繕費は低く設定されています。

たいていの投資マンションは新築時に修繕積立金を安くして、毎月の収支を良く見せて販売しやすくしているケースが多く見受けられます。

それに加えて、販売後に必要な積立金を集めるために修繕積立金の値上げが行われます。特に大規模修繕工事のタイミングに合わせて値上げの決議を取ることが多いでしょう。

相場のタイミングを逃す

下がった時に購入し、上がった時に売却するのが理想的です。売買のタイミングは非常に重要で、自身や業者の都合で決めてはいけません。10〜15年で相場は動いていますので、適切な取引時期を逃さないように注意しましょう。

節税効果が続かない

1年目は諸経費が多く計上できるので節税になり還付が受けられますが、2年目以降は納税額が増える方が大半です。そもそも不動産投資がマイナス収支になってはじめて節税効果があることを忘れてはいけません。

修繕費用が想定されていない

平均して3年に1回は想定される入居者の入退出時の修繕費用も見過ごせない点です。入居者が変わるたびにリフォームや仲介手数料で追加の費用がかかります。

また場合によっては、エアコン・ガス給湯器など交換が必要です。さらに40年近く経過したマンションは、水回りキッチン、ユニットバスなどの交換費用も発生します。

立地が悪い物件を購入した

高い利回りだけを基準に安い物件を、立地の悪い郊外に購入してしまうと、空室率が高くなったり、売却できなくなったりして失敗します。立地が悪いと流通性が低いので安い価格でしか売れなくなります。

内装等を必要以上に節約する

入居者が退去後は、なるべく費用は押さえたいですが、必要な内装や設備交換について節約すると、次の入居者が決まらないことになります。大家業はサービス業と言う認識を持ちましょう。少しでも汚れや古さを感じさせるものは悪影響が出る前に交換してください。

低水準な管理業者に依頼

ワンルーム投資は管理委託している不動産会社に投資しているのと同じです。満足な管理サービスがされない場合は失敗する確率が高くなります。賃貸募集や内装などについて具体的な提案がない場合は変更をしましょう。長期で管理を委託するので慎重に選定してください。

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ワンルームマンション投資のリスク

ワンルームマンション投資も投資商品であることから、投資リスクがあります。

景気の影響を受けやすい

ワンルームマンションの主な入居者層は、単身者や若年層であり、景気の影響を受けやすい傾向にあります。不況時には、雇用情勢の悪化により、入居者の収入が減少したり、失業したりするケースが増えます。その結果、家賃の滞納や退去が増加し、オーナーの収益が悪化するリスクがあります。

オーナーは景気動向を注視し、リスクに備えた管理運営が求められます。

景気の影響を受けにくい立地や物件を選ぶことも重要です。都心部や主要駅周辺の物件は、利便性の高さから安定した需要が見込めます。また、社会人向けの物件は、学生向けの物件に比べて、景気の影響を受けにくい傾向にあります。

入居者のニーズにマッチしなくなるリスク

ワンルームマンションの入居者は、利便性や快適性を重視します。立地条件、室内設備、セキュリティ、周辺環境などが、入居者の満足度に大きく影響します。しかし、時代とともに入居者のニーズは変化していきます。築年数が経過した物件では、設備の陳腐化や間取りの不適合などにより、入居者のニーズにマッチしなくなるリスクがあります。

たとえば、高速インターネット環境やオートロック、宅配ボックスなどの設備は、現代の入居者にとって必須といえます。これらの設備がない物件では、入居者の満足度が低下し、競争力を失う恐れがあります。また、在宅ワークの普及により、ワークスペースや収納スペースへのニーズが高まっています。1Kやワンルームの物件では、こうしたニーズに応えることが難しくなっています。

入居者のニーズに合わせた設備の更新やリノベーションを行い、物件の競争力を維持していくことが重要です。また、入居者の声に耳を傾け、ニーズの変化を的確に捉えていくことも求められます。

物件の老朽化リスク

ワンルームマンションは、築年数が経過するにつれて、建物の老朽化が進行します。設備の故障や劣化、外壁の剥離、配管の腐食などの問題が発生し、修繕コストが増大するリスクがあります。さらに、大規模修繕が必要になった場合、多額の費用負担が生じる可能性があります。

築20年以上の物件では、設備の故障や不具合が頻発するようになります。エアコンや給湯器、エレベーターなどの設備は、耐用年数が限られているため、定期的な更新が必要です。また、配管の劣化により、水漏れや排水管の詰まりが発生するケースもあります。

外壁や屋上防水、鉄部塗装などは、定期的なメンテナンスが必要です。これらを怠ると、建物の劣化が加速し、大規模修繕が必要になります。大規模修繕は、多額の費用がかかるだけでなく、工事期間中は入居者の生活に支障をきたすため、慎重な計画と実施が求められます。

物件の老朽化リスクに備えるためには、定期的な点検とメンテナンスを実施し、劣化を予防することが重要です。また、大規模修繕に備え、修繕積立金を計画的に積み立てておく必要があります。老朽化が進んだ物件では、建て替えや売却も選択肢の一つといえます。

ワンルームマンション投資が成功するコツ

ワンルームマンション投資には、当然失敗のリスクがあります。しかし、あらかじめ発生するリスクを視野に入れて行動すれば、投資の失敗を防ぎ、利益化は可能です。

ワンルームマンション投資が成功するコツ 一覧表

適時に適切価格で購入する

不動産市況が下がった底値で購入。適正な価格でなるべく安く購入するのがポイントです。そのためには、物件サイトなどで日頃からよく比較して相場観を養いましょう。

業者から転売で購入すると、相場よりも2割ほど高く購入してしまうので要注意です。

立地を選ぶ

一般的に築年数が古くなると建物価格は下がっていきます。しかし、好立地の物件を購入すれば、経年でも値下がりしません。建設用地がなければ希少価値が生まれます。都心で世帯数が増えているエリアがオススメです。

中古を購入する

中古物件は購入時の初期費用が安く、投資額を少なくできます。新築物件に比べて価格が下がりづらいので利益を生みやすいでしょう。

自己資金に余裕を持つ

収支が悪化したら、繰り上げ返済してキャッシュフローを改善できます。急な出費にも対応できるので、安定した投資の判断が可能になります。

良い不動産会社を選ぶ

賃貸も、売買も、適切なアドバイスができる専門家と付き合うことは大事なポイントです。今までに扱った案件数が多く、経験も豊富なワンルームマンション専門業者がオススメです。

マンションの価格がわかる

ワンルームマンション投資は危険!失敗事例

ワンルームマンション投資の失敗を未然に防ぐために、実際の失敗事例を知ることも重要です。過去の事例から学んでいきましょう。

ワンルームマンション投資 失敗事例の一覧

サブリースの裏切り

サブリース契約をして2年後の値下げにより、マイナス収支に転落した事例。

サブリース契約当初は、相場8万円のところを9万円で家賃保証という契約でした。しかし2年後に、突然7万円の値下げ提案を受けてしまいました。値下げ交渉の際に、嫌であれば8万円で集金代行にすると言われ、泣く泣く承認することに。その時すでに1年間で3軒物件を購入しローンの枠がなくなっていたので、付き合いを斬られたと感じました。

当時の担当者は退職していて一切連絡がつかず、訴えることもできません。結局、保証された家賃が値下がったまま返済を続けることになってしまいました。最初の契約条件を反古にされて騙されたと思っています。

処分できず負担が続く

投資マンションの収支が悪化して売却を考えましたが、ローン残債が売却価格を大きく上回り、抵当権が抹消できなくなりました。売買価格で足りない返済不足部分の自己資金も用意できず、売りたくても売ることができません。

新築購入5年後に査定をしたら、その時点で購入価格の65%まで価格も下落。値下がりのスピードが大きいため、しばらく残債を圧縮していくしかありません。

毎月のローン返済が収入を圧迫しているので、生活も苦しいのが現状です。そのため、任意売却も検討しなければと思っています。

購入時に売却まで視野に入れておらず、安易な購入だと後悔ばかりです。いつまでこの状態が続くのか、頭を悩ます日々が続いています。

利回りだけで購入した

販売会社の勧めで、郊外の築30年の高利回りの中古物件を購入しました。家賃も高く、大きなプラス収支になる予定でした。

しかし、購入後すぐに入居者が退去に。その退室にともなう内装の修繕費用が、なんと100万円近くかかることが判明。その入居者が長く使用し、更新していたので、ガス給湯、エアコン、フローリング床などが老朽化していたからでした。

しかも、空いた部屋を賃貸募集するも、次の入居者がなかなか決まらず、長期空室でローン返済の負担は増えるばかり。今後も水回りキッチンやユニットバス等の交換が想定され、追加で100万円から200万円の費用が必要になると宣言されています。

利回りが良いと言われ買ったのは嘘では無いのですが、これほど出費がかかるとは正直勉強不足でした。できることならば購入時に戻りキャンセルしたいです。

需要予測を誤った

ワンルームマンションへの投資を検討する際、将来の需要予測を適切に行うことが重要です。立地や周辺環境、入居者層の変化などを考慮せず、一時的な需要増加に惑わされて投資を決定したために、空室率が高まり、期待したリターンを得られなかったケースがあります。

たとえば、地方都市の郊外に建設されたワンルームマンションに投資したが、想定していた入居者層の需要が見込めず、長期的な空室が発生したケースがあります。この物件は、最寄り駅から徒歩20分以上かかる立地で、周辺に生活利便施設も乏しかったため、入居者の需要を満たすことができませんでした。また、大学の近くに建設されたワンルームマンションに投資したが、大学の移転計画が発表され、入居者が大幅に減少してしまった例もあります。

需要予測を誤ると、賃料の下落や長期的な空室により、収益が悪化し、投資が失敗に終わる恐れがあります。需要予測を行う際は、景気動向や人口動態、都市計画などを考慮し、中長期的な視点で検討することが重要です。また、物件の立地や設備、間取りなどが、入居者のニーズに合っているかを慎重に見極める必要があります。

管理やメンテナンスを怠った

ワンルームマンションは、適切な管理とメンテナンスが不可欠です。建物の老朽化や設備の不具合に対処せず、入居者の満足度が低下した結果、退去が相次ぎ、収益性が悪化した事例もあります。

ある物件では、エアコンの故障や水漏れなどのトラブルが頻発したにもかかわらず、オーナーが適切な対応を怠ったために、入居者からのクレームが増加し、退去が相次ぎました。また、築20年以上経過した物件で、外壁の剥離や配管の腐食などの問題を放置したために、大規模修繕が必要になり、多額の費用負担が生じたケースもあります。

管理やメンテナンスを怠ると、入居者の満足度が低下し、物件の競争力が失われていきます。その結果、空室率が上昇し、賃料の下落を招く恐れがあります。また、大規模修繕などの費用負担が生じた場合、キャッシュフローが悪化し、投資の採算性が失われる可能性もあります。

定期的な点検と修繕を行い、入居者のニーズに応える物件運営が求められます。トラブルが発生した際は、迅速かつ適切な対応を心がけ、入居者の満足度を維持することが重要です。また、計画的にメンテナンスを実施し、大規模修繕などの費用負担に備えておく必要があります。

金利変動リスクを考慮しなかった

ワンルームマンション投資では、多くの場合、借入金を利用します。金利変動リスクを十分に考慮せず、高い金利で借り入れたために、金利負担が収益を圧迫し、キャッシュフローがマイナスになってしまった例もあります。

金利変動リスクは、長期的な投資において無視できない要素です。金利上昇により、支払利息が増加すると、キャッシュフローが悪化し、投資の採算性が失われる恐れがあります。また、金利上昇によって、不動産価格が下落するリスクもあります。

金利変動リスクに備えるためには、固定金利の選択や、金利上昇を見据えたシミュレーションを行うことが重要です。

また、金利上昇局面では、借り換えの検討も選択肢の一つです。金利負担を軽減するために、長期固定金利への借り換えや、返済期間の延長などを検討する必要があります。ただし、借り換えにはコストがかかるため、慎重な判断が求められます。

まずはご相談ください!

ワンルームマンション投資に失敗した時の対処法

投資には失敗が付きものですが、ワンルームマンション投資も同様です。しかし、正しい知識や対処法を知っておくことで損害の発生を未然に防ぎ、被害が避けられない場合も損失を最小限に留められるでしょう。

ワンルームマンション投資失敗の対処法の一覧 

早期売却

素早い損切りにより、ローン完済まで所有するよりも負担を少なくできます。損失を拡大させないようにリスク管理する判断力も重要です。

収支を改善する

収入と支出のやり繰りを調整して、キャッシュフローをプラスにすることが大切です。

支出を抑える

ローンの繰り上げ返済や借り換えをして月額の返済額を抑える、賃貸管理を自身でおこない管理手数料を節約することも効果的です。

ワンルームマンションの賃貸管理は変更できる!? 管理会社の変更の手続きや注意点について

収入を増やす

利回りが良く、キャッシュフローがプラスになる物件を追加購入することで、トータルの収支改善を図れます。

保有し債務圧縮を待つ

ローン残債と売却額の価格差が大きすぎる場合、今すぐ売却できません。その際は債務が少なくなり、相場の価格と折り合いがつくタイミングまで待つしかありません。

まとまった資金が用意できたら繰り上げ返済をして、早期にローンを減らし収支改善を図り売却できるタイミングを待ちましょう。

債務整理

信用が失われるのでお勧めできませんが、最低限の生活にも支障がでる状況ならば検討してもいいと思います。その際は自己破産・任意売却など、法律の専門家に依頼をして処分を進めていきます。

不動産投資の失敗で自己破産の危機。破産しないために必要な対応とは

ワンルームマンション投資は、物件を購入する前では見えづらかった支出やリスクを想定して収支を計算しておかないと、思わぬ出費のために失敗してしまうことも。しかし、正しい知識と対処法を持っていれば収益化も夢ではありません。

もし、賃貸運営や売却に悩んだ場合は、専門知識のある不動産会社に相談してください。

ワンルームマンションの売却に関してはこちらで詳しく紹介しています。

ワンルームマンション売却を専門業者が解説!高く売るタイミング・成功のコツ・注意点【総まとめ】

ワンルームマンション投資失敗を防ぐためのポイント

ワンルームマンション投資の失敗を防ぐにはどのようなポイントがあるのでしょうか。

適切な需要予測と立地選び

ワンルームマンションへの投資を成功させるには、中長期的な需要予測が欠かせません。都心部や交通の便が良い立地は、安定した需要が見込めます。一方で、地方都市や人口減少が進む地域では、慎重な検討が必要です。

需要予測を行う際は、以下の点に注目します。

  1. 周辺の人口動態や世帯構成の変化
  2. 都市計画や開発プロジェクトの有無
  3. 交通インフラの整備状況
  4. 周辺の企業の動向や雇用情勢
  5. 競合物件の供給状況と賃料水準

人口動態では、総人口だけでなく、単身者や若年層の増減にも注目します。世帯構成の変化も重要な指標です。単身世帯や共働き世帯の増加は、ワンルームマンションの需要増加につながります。

都市計画や開発プロジェクトの有無も、需要予測に大きく影響します。大規模な再開発や商業施設の開業、企業の進出などがあれば、周辺の不動産需要が高まる可能性があります。一方で、工場の閉鎖や企業の撤退などは、需要減少のリスクとなります。

交通インフラの整備状況も重要なポイントです。新駅の開業や路線の延伸、バスルートの新設などにより、利便性が向上すれば、不動産需要が高まります。反対に、路線の廃止や減便などは、需要減少のリスクとなります。

周辺の企業の動向や雇用情勢も注視する必要があります。大手企業の進出や業績拡大は、雇用の増加につながり、不動産需要を押し上げます。一方で、企業の倒産や撤退、リストラなどは、雇用の減少を招き、需要を減退させます。

競合物件の供給状況と賃料水準も重要な指標です。周辺に多くの競合物件があれば、賃料の下落圧力が高まります。一方で、競合物件が少なく、賃料水準が高ければ、高い収益が期待できます。ただし、過度な競合は、空室リスクを高めるため、慎重な判断が求められます。

これらの情報を収集し、分析することで、将来的な需要を見極めることができます。需要が見込める立地を選ぶことが、投資成功の第一歩となります。

入居者ニーズを捉えた物件選定と運営

ワンルームマンションの入居者は、利便性や快適性を重視します。駅からの距離、室内設備、セキュリティ、周辺環境などが、入居者の満足度に大きく影響します。入居者のニーズを的確に捉え、それに合致した物件を選定することが重要です。

物件選定の際は、以下の点をチェックします。

  1. 最寄り駅からの距離と交通の利便性
  2. 室内設備の充実度と現代的なデザイン
  3. セキュリティシステムの完備
  4. 周辺の生活利便施設の充実度
  5. 物件の築年数と管理状態

最寄り駅からの距離は、入居者の利便性に直結します。徒歩5分以内の物件が理想的ですが、10分以内であれば、十分に需要が見込めます。バス停の有無や、自転車置き場の完備なども、入居者の利便性を高めるポイントです。

室内設備では、エアコンや独立洗面台、ウォシュレット付きトイレ、システムキッチンなどが重視されます。また、インターネット環境や、テレビモニター付きインターホンなどの設備も、入居者の満足度を高めます。デザイン性の高い内装も、入居者の心理的満足度に影響します。

セキュリティシステムは、入居者の安全と安心に直結します。オートロックやカメラ付きインターホン、宅配ボックスなどの設備は、入居者の満足度を高めるだけでなく、物件の競争力を高めるポイントです。

周辺の生活利便施設も、入居者の満足度に影響します。スーパーやコンビニ、飲食店、病院などが徒歩圏内にあれば、利便性が高まります。また、公園や緑地、スポーツ施設などの有無も、入居者の快適性を高めるポイントです。

物件の築年数と管理状態も重要なポイントです。築年数が浅く、管理状態が良好な物件は、入居者の満足度が高く、長期的な入居が期待できます。一方で、築年数が経過し、管理状態が悪い物件は、入居者の満足度が低く、空室リスクが高まります。

入居者のニーズに合った物件を選ぶことで、高い入居率と安定した賃料収入が期待できます。入居後も、入居者の要望に耳を傾け、きめ細やかな対応を心がけることが求められます。定期的な設備の更新やリノベーションを行い、入居者の満足度を高めていくことが重要です。

適切な資金計画と金利リスクへの備え

ワンルームマンション投資では、適切な資金計画が重要です。自己資金と借入金のバランスを考慮し、無理のない投資計画を立てましょう。

資金計画を立てる際は、以下の点に留意します。

  1. 購入価格と必要な自己資金額
  2. 借入金の金利と返済期間
  3. 賃料収入と経費の見積もり
  4. キャッシュフローのシミュレーション

購入価格と必要な自己資金額は、投資の前提条件となります。物件の価格と自己資金の割合によって、借入金の金額と返済期間が決まります。また、購入時の諸経費や、リフォーム費用なども考慮する必要があります。

借入金の金利と返済期間は、投資の収益性に大きく影響します。金利が高ければ、支払利息が増加し、キャッシュフローが圧迫されます。返済期間が長ければ、金利負担が軽減されますが、総支払利息は増加します。金利と返済期間のバランスを考慮し、最適な借入条件を選ぶことが重要です。

賃料収入と経費の見積もりは、キャッシュフローのシミュレーションに不可欠です。賃料収入は、周辺の賃料相場や物件の競争力を考慮し、適切に設定する必要があります。経費は、管理費や修繕費、公租公課などを見積もります。空室率や賃料の変動も考慮し、ある程度の余裕を持った見積もりが求められます。

キャッシュフローのシミュレーションでは、賃料収入と経費、借入金の返済額などを考慮し、投資期間全体の収支を試算します。利回りや投資回収期間などを計算し、投資の妥当性を検証することが重要です。

金利上昇リスクに備えるためには、固定金利の選択や、長期の返済期間の設定などが有効です。また、金利上昇局面では、借り換えの検討も選択肢の一つです。ただし、借り換えにはコストがかかるため、慎重な判断が求められます。

適切な資金計画と金利リスクへの備えは、ワンルームマンション投資の成功に不可欠です。綿密な事前準備と、柔軟な対応力が求められます。

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コラム監修

コラム監修

伊藤幸弘

資格

宅地建物取引主任者・賃貸不動産経営管理士・FP技能士・公認 不動産コンサルティングマスター・投資不動産取引士・競売不動産取扱主任者・日本不動産仲裁機構ADR調停人

書籍

『投資ワンルームマンションをはじめて売却する方に必ず読んでほしい成功法則』


『マンション投資IQアップの法則 ~なんとなく投資用マンションを所有している君へ~』

プロフィール

2002年から中古投資マンションを専門に取引を行う。
2014年より株式会社TOCHU(とうちゅう)を設立し現在にいたる。

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