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20代で始めた不動産投資が失敗しがちな事例と対策方法を公開

20代という若い年代から不動産投資を始めた場合、失敗の可能性は高まるのでしょうか。

今回は、20代で不動産投資を始めた場合に陥りがちな失敗事例やその対策方法について紹介します。
20代で始めた不動産投資が失敗しがちな事例と対策方法を公開

若い方が不動産投資を始めるケースは多い?

伊藤幸弘(株)TOCHU
代表取締役
伊藤幸弘

若い方にも不動産投資はすごく流行っていますね。特に若い世代で増えてきています。理由としては、まずFIRE(Financial Independence, Retire Early:経済的な自立と早期リタイア)を目指す方が増えてきているということがあります。

それと、ネットの普及で投資に関する情報へのアクセスが非常に容易になったことも大きいですね。何より興味深いのは、20代の方が40年後の年金のことを考えて投資を始めるケースが増えていることです。私の若い頃は全然考えてなかったんですが(笑)今の若い人は将来への不安から生活防衛として始める方も多いんです。

この傾向が顕著になってきた背景には、低金利政策の影響が大きいですね。お金を借りやすい環境になっていますし、期待利回りも下がってきているので、若い方でもローンが通りやすくなっています

以前は年齢と年収に厳しい制限があって、例えば「この年齢以上で」「年収これ以上」「勤続年数が何年以上」といった条件を満たさないとローンが組めなかったんですが、それがだいぶ緩和されて、今は若い方でも余裕で投資ができるようになってきています。

ただ、これは後々問題になることもあって、例えば20代で物件を購入して、30代でパートナーができた時に売却しなければならないとか、結婚して自宅を購入する際に投資用物件を手放さなければならないといったケースも出てきています。

若い投資家の特徴(性別・職業など)

伊藤幸弘(株)TOCHU
代表取締役
伊藤幸弘

私の経験では、まず性別でいうと、やはり男性が多いですね。7割くらいは男性だと思います。実際に以前会社でアンケートを取った時も、問い合わせデータを分析すると8割くらいが男性でした。これは若い方に限らず、20代から70代まで全般的に、東京では80%が男性という状況でした。なぜか男性の方が不動産投資に興味を持つ傾向が強いようです。

職業に関しては、やはりある程度の給与水準以上の方が多いです。特に会社の信頼度という面で、上場企業にお勤めの方や公務員の方が多い印象があります。こういった、いわゆる一流企業にお勤めの方が20代で物件を購入されるケースが目立ちますね。

これは、ローンを組む際の与信の問題とも関係していて、信頼できる企業に勤めているということは、それだけ将来の返済能力への信頼度も高いということになります。

また、晩婚化の影響も大きいと感じています。結婚前に投資を始める方が増えているのですが、これが後々、結婚や住宅購入の際に投資用物件を売却しなければならないといった状況を生む原因にもなっています。

ただ、20代の時点では、その先のライフプランがどうなっていくかの計算がなかなか難しいところですね。60代になった時のことは考えられても、その間の人生の変化まではなかなか予測できないという、ある意味面白い状況が起きているわけです。

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20代で不動産投資を始めた人が失敗に終わった事例

20代で不動産投資を始めた人の中には、賃貸経営がうまくいかずに失敗した人が珍しくありません。「30代や40代と比較した資金力不足」や「不動産投資に関する知識不足」など、失敗する要因は他の年代より多いためです。

そこで、ここでは、20代の不動産投資家が失敗しがちな事例を3つ紹介していきます。20代で不動産投資を検討しているなら、これから紹介する事例を参考にして失敗しないように対策を行うようにしましょう。

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空室リスクに対して耐えられる力が少ない

20代の方の多くが資金的な余裕がない状態で不動産投資を始めるため、空室のリスクに耐えられず失敗してしまいます。資金力がない状態で投資した物件が空室になってしまうと、家賃収入が得られずに投資ローンの返済ができない状態になってしまうためです。

例えば、ローンで投資用物件を購入しても貯蓄が1,000万円ある状態であれば、投資用物件からの家賃収入がなくなっても一定期間貯蓄を切り崩すことでローンの返済ができますが、20代で貯蓄が少なければそうはいきません。

家賃収入がなくなってしまうと、たちまち資金不足に陥り、ローンを滞納する事態になってしまいます。

こういった事態を防ぐためにも、20代の方が不動産投資を始める場合は、十分に資金的な余裕があるかを確認してからにすべきでしょう。

初期費用と与信が少ないため良い物件を買えない

20代は30代、40代と比較して与信(金融機関の評価)が少ないため、組むことができる投資ローンの金額も少なくなり、条件の良い物件が購入したくてもできないというケースが珍しくありません。

そのため、投資ローンにおける融資額の範囲内で投資用物件を探して、立地などの条件が良くない物件を購入してしまい、不動産投資に失敗してしまうのです。

したがって、投資用不動産を購入する際は価格だけで選ぶのではなく、立地や将来的な不動産価値の推移などを見極めて条件の良い物件で投資をするようにしましょう。

ちなみに、立地や不動産価値の将来を予測する場合には、以下のポイントを押さえておくことが重要です。

情報 内容 調べ方
ハザードマップ エリアの土砂崩れや洪水による浸水、自然災害による危険性を知ることが出来る 市区町村の役所で見ることや、国土交通省のハザードマップポータルサイトで調べられる
人口推移 エリアの将来の人口推移を把握することで将来的に不動産需要の有無がわかる 都道府県や市区町村のホームページから調べることができる
地価の推移 地価の推移を把握することで、今後の地価の動向を予測する 国土交通省の公示地価から調べることができる
周辺エリアの開発状況 新駅の新設などの再開発が周辺で予定されている再開発の状況 市区町村のホームページや、JRなどの鉄道会社のホームページから知ることが出来る

上記の情報を不動産購入の前に集めて、想定できる将来予測を検討したうえで、投資計画を立てて勝算が高い物件を選ぶようにしましょう。

生活環境が変化することで投資にお金がまわせなくなる

20代は結婚や出産、転職など生活環境が大きく変化するライフイベントが多く、この変化によって資金的な余裕がなくなる可能性があります。

結婚や子供の誕生、転職などのさまざまな要因で、生活環境が変わります。収入が増えていっても、生活費が増えたりすることで賃貸経営に使える資金が少なくなることもあります。

そのため、不動産投資用の物件を購入した時点の状態で、投資計画を立ててしまうと生活環境の変化によって資金繰りが悪化する事態なりかねません。

そうなってしまうと不動産投資は失敗してしまい、最悪のケースでは購入した不動産が差押えられて、自己破産せざるを得ない状況に陥ってしまう可能性があります。

こういった事態を防ぐためにも、投資計画には結婚や転職などの将来的に起こる可能性があることを考え、変化を想定して計画をたてるようにしましょう。

若い方は不動産投資に失敗しやすい、は本当?

伊藤幸弘(株)TOCHU
代表取締役
伊藤幸弘

正直に言って若い方は失敗しやすいですね。やはり人生経験が不足しているというのが最大の要因です。

若い投資家の方は、物件購入時の計算に空室リスクを組み込んでいないケースが多いんです。そもそもキャッシュの余裕がない状態で始めることが多いので、空室が続いてしまうとお金の工面が大変になってしまいます。

また、与信が不足しているという問題もあります。若くて年収もそれほど高くない場合、必然的に買える物件が限られてきますよね。

これは実は結構深刻な問題になります。収益性の高い良い物件というのは、当然ながらある程度の与信が必要になってきます。当社ではそういった差別はしませんが、なかには「この程度の与信力の人にはこの程度の物件で」といった形で、最初から良い物件を紹介しない業者もいるんです。

さらに、市場分析やリスク計算の経験が不足しているというのも大きな要因です。経済的な知識、投資の知識がないと、不動産投資で勝つことは難しい。

だから私はよく言うんですが、投資の利回りより自分の利回りを上げてくれと。つまり、無理して物件を買って頑張るより、まずは自己投資をした方がリターンが大きいんじゃないかと。例えば、不動産投資の本を読むにしても、Amazonを見れば色々な本が売っていますし、私も本を2冊出していますが、そういった本をたくさん読んで知識を付けることも立派な投資だと思うんです。

TOCHU社が関わった若い不動産投資家のエピソード

伊藤幸弘(株)TOCHU
代表取締役
伊藤幸弘

まず失敗例として多いのが、20代で物件を購入して、騙されたと気付いて、最終的に親御さんがお金を出して売却するというパターンです。これは本当によく見るケースですね。

一方で、極端な例ですが、見事に成功される方もいらっしゃいます。特に印象的なのは、品川で物件を購入された方のケースです。この方は、品川で再開発が行われるだろうという予測のもと、20代後半で物件を購入されました。その後、30代後半になって結婚することになり、残念ながら売却することになったのですが、結果としてトータルゲインで1,000万円ほどの利益を出すことができました。

実はこの方は、もっと保有を続けたかったそうです。というのも、これからも開発が進んでいくので、計算上はもっと価値が上がるはずだったからです。しかし、パートナーから売却しないと結婚しないと言われ、最終的には物件より愛をとったという形になりました(笑)

この方が成功できた背景には、しっかりとした職業基盤があったことが大きいと思います。大手企業に勤めていて、新規事業のプロジェクトなども任されており、予算計算や事業収支なども自分で行う立場にありました。具体的な会社名は出せませんが、おそらく今はエリートコースを歩んでいらっしゃると思います。このように、20代のうちから経営者的な感覚で不動産投資ができる方というのは、やはり成功する確率が高いですね。

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20代の不動産投資にはパートナーと事前対策が重要

20代の方が不動産投資を成功させるためには、賃貸管理会社との関係や事前の対策が非常に重要になります。さきほど説明したように、20代の方は資金不足や知識不足であるケースが多いため、賃貸管理会社と緻密な投資計画を立てる必要があるためです。

そのため、ここでは、20代が不動産投資をする際に行うべき事前対策について解説していきます。20代で不動産投資を検討している人は参考にしてみてください。

満室経営に導いてくれる賃貸管理会社はあるか

不動産投資を成功させるためには、満室経営に導いてくれる管理会社を見つけることが重要になります。

20代の不動産投資家は資金的な体力が乏しいため、空室の期間を可能な限り短くする必要があるためです。そのため、入居者募集を行なってくれる管理会社が持つノウハウの有無が成功を左右します。

では、どうすれば満室経営に導いてくれる管理会社を見つけることができるのでしょうか?

それは以下の4つのポイントを確認することで見つけることが可能です。

  • 自分の物件タイプの実績が豊富な会社を選ぶ
  • 信頼出来る担当者がある会社を選ぶ
  • 管理体制が整っている会社を選ぶ
  • 管理手数料だけで管理会社を選ばない

上記のポイントを押さえて管理会社を選ぶことで、信頼性の高い管理会社を選ぶことができます。

 空室や設備の更新ができるだけの現預金を持つこと

20代の方が不動産投資に成功するためには、空室や設備の更新ができるだけの現預金を持っておくことが重要になります。

不動産投資は、建物の老朽化などで設備の修繕や更新をする必要があるうえに、空室で家賃収入が得られないなどの不測の事態が発生するためです。仮に、資金に余裕がないと、設備の修繕や不測の事態が発生した際に対応できません。

投資用物件の設備が更新できないと、入居者希望者からの印象が悪くなり、入居者が集まりにくくなってしまいます。

こういった事態を防ぐためにも、不動産投資の運用するための現預金を確保しておくことは重要です。

もしも予定通りいかないなら損切りも考える

もしも予定通りに不動産投資がいっていないなら、不動産を売却して損切りすることを検討しておくことも重要になります。年数が経過するほど不動産価値が下がっていくうえに、維持費もかかるためです。

早めに見切って不動産を売却することで、不動産投資で損失が出た場合でも、早めに売却することで損失を少なくできます。

このため、投資計画を立てる際は、損切りを含めた出口戦略を考えておくようにしてください。

プロが考える若くても不動産投資に成功するためのポイント

伊藤幸弘(株)TOCHU
代表取締役
伊藤幸弘

一番重要なのは、不動産投資を始める前の自己投資です。不動産投資という考え方や仕組みについてしっかりと勉強して、理解を深めることが大切です。

よく知識があれば必ず勝てるのかと聞かれますが、そう簡単ではありません。ただし、知識がない状態では間違いなく負けます。だから、学ぶということは最低限の条件だと考えています。

具体的な方法としては、まず不動産投資に関する書籍を読むことをおすすめします。また、投資系のセミナーに参加するのも一つの手です。ただし、セミナーの中には怪しいものもあって、その場で物件を買わされそうになることもあります。そういう時は一切購入せずに、とにかく情報収集だけして帰ってくればいいんです。最近は動画でも色々な情報が出ていますから、そういったものも活用するといいでしょう。

とにかく、すぐに物件を購入するのではなく、まずは時間をかけて学ぶことが重要です。

そして、これは究極的な話なんですが、お金を貯めることも非常に重要です。お金を貯められない人が投資なんてできるわけがありません。お金のコントロールができない人には、不動産投資は向いていないんです。ですから、まずは預金を増やして、ある程度の実績を作ることから始めましょう。そうすれば、生活がコントロールできているということの証明にもなります。自分の生活すらコントロールできないのに、不動産投資のコントロールなんてできるわけがないんです。

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不動産投資を止めるならば早い決断が重要

不動産投資が止める場合は、早めに不動産投資を止める決断をする必要があります。決断をせずに不動産投資を続けてしまうことで、損失が大きくなったり、利益を損なう可能性があるためです。

例えば、立地が良くない不動産を購入してしまった場合は、今後も立地が良くなる可能性は低く、入居者需要が低下していきます。

このため、現状不動産投資で止めどきか悩んでいる場合は、迅速かつ正確に状況を見極めて、不動産投資をやめることを検討しましょう。

経験豊富で対応の早い不動産会社を選ぼう

投資用不動産を売却する場合は、短期間で投資用不動産が売却できる経験豊富で対応の早い不動産会社を選ぶようにしてください。

そういった不動産会社を選ぶことで、不動産を短期間で高く売却できる可能性があります。

不動産会社のホームページを確認することで、実績は確認できるので、経験豊富で対応の早い不動産会社を選ぶようにしましょう。

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不動産投資を失敗した若い投資家へのアドバイス

伊藤幸弘(株)TOCHU
代表取締役
伊藤幸弘

若いということは、最大の武器は時間があるということです。人生の残り時間が長いので、長期的に見ればこの失敗を取り返すことは十分可能です。

具体的な選択肢としては、まず、失敗の原因がキャッシュフローのマイナスである場合は、繰り上げ返済をしながらキャッシュフローをプラスに持っていく方法があります。

また、不動産投資では上手くいかないと判断した場合は、物件を売却して、小口の違う投資に移行するという選択肢もあります。これまでの経験を投資の勉強代と考えて、違う投資に取り組んでみるのも一つの方法です。残された時間で回収を目指すという考え方ですね。

若いからこそ、この失敗自体も勉強の一つとして捉えることができます。もしもう絶対に不動産投資は嫌だという場合は、物件を売却せずに返済完了まで持ち続けるという選択肢もあります。売らなければ損は確定しないという考え方もできますからね。

要は、若いということは時間があるということなので、その時間を味方につけて、長期的な視点で回復を目指していけばいいと思います。

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コラム監修

コラム監修

伊藤 幸弘(いとう ゆきひろ)
株式会社TOCHU(トウチュウ)代表取締役
投資マンション専門家/不動産コンサルタント

プロフィール

2002年より投資用中古ワンルームマンション売買のキャリアをスタート。
20年以上にわたり投資マンション市場に携わり、売主・買主双方のリアルな課題解決を通じて、個人投資家の資産形成をサポートしてきた。
2014年に株式会社東・仲(現:株式会社TOCHU)を設立。
投資用中古ワンルームマンションを中心とした売買仲介・買取事業を展開し、これまでの取扱実績は20,000件以上。
現在、会社には年間7,000件以上の投資マンション売却・不動産投資に関する相談 が寄せられており、多くの投資家の売却戦略や資産運用をサポートしている。
2025年には業界初となる価格透明化サービス 「TOCHU iBuyer」 を展開。
中古投資マンション市場の価格不透明性を解消し、投資家が適正価格で売却できる仕組みづくりを推進している。
「誠実な取引こそが市場の信頼をつくる」という理念のもと、 投資マンション市場の健全な発展を目指して活動している。

専門分野

・投資マンション売却
・投資マンション買取
・オーナーチェンジ物件売却
・不動産投資コンサルティング

メディア掲載・業界実績

投資マンション売却・不動産投資の専門家として、各種メディアや業界媒体で紹介されている。
・NHKにて不動産市場に関する取材
・「住宅新報」にてTOCHU iBuyerが紹介
・「リフォーム産業新聞」にて企業取り組みが掲載
・不動産業界メディア「リビンマガジンBiz」にてサービス紹介
・不動産オーナー向け専門誌「月刊 地主と家主」に書籍が掲載
・ERA LIXIL不動産ショップ全国大会にて成績優秀により複数回受賞。
・不動産業界団体 投資不動産流通協会 の会員として研修・研究活動に参加。
・JAPAN BUILD 「不動産テックEXPO」 のセミナー登壇
不動産取引のデジタル化・透明化に向けた取り組みを発信している。

保有資格

・公認 不動産コンサルティングマスター
・宅地建物取引士
・ファイナンシャル・プランニング技能士
・賃貸不動産経営管理士
・投資不動産取引士
・競売不動産取扱主任者
・日本不動産仲裁機構 認定ADR調停人

著書・実績

『投資ワンルームマンションをはじめて売却する方に必ず読んでほしい成功法則』(クロスメディア・パブリッシング)

『マンション投資IQアップの法則 〜なんとなく投資用マンションを所有している君へ〜』(CHICORA BOOKS)

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