投資マンション失敗
ワンルームマンション投資が儲からない!?
失敗事例と投資成功ポイントを解説

ワンルームマンション投資は、サラリーマンでも始めやすい投資ということもあり、高い人気を誇っています。
しかし、全ての人がもれなく成功しているわけではなく、なかには苦戦を強いられている人がいるのも事実です。そういった方の体験談を聞いたり、読んだりして「ワンルームマンションは実は儲からないんじゃないかな」と疑念を抱く人もいることでしょう。
しかし、ワンルームマンション投資は本当に儲からないのでしょうか。今回は、ワンルームマンション投資が儲かるかどうかを検証し、成功のポイントを考えてみたいと思います。

目次
ワンルームマンション投資が儲からない原因
価格が減少する
特に新築は、購入してから最初の数年間で大きく価格が下がります。新築から中古になっただけで2割ほどは価格が下がる可能性があります。それだけ価格が減少してしまうと、その後の家賃収支がプラスでも挽回することが難しいです。新築を購入すると儲からない確率が高くなります。
また、中古物件でも資産価値が減少していくので、あらかじめ価格減少を計算に入れておかないと儲かりません。
管理費・修繕積立金の値上がり
ワンルームマンションの管理費と修繕積立金は築年数が経過すると値上がりします。新築時に長期修繕計画で値上げが、あらかじめ予定されています。初めから適正な管理費にしないのは、収支がマイナスだと販売できなくなるからです。
築年数が経過し管理費等が値上がりをすることで、収支が悪化し儲からない状態になります。
節税効果だけで購入
購入年度は様々な経費が発生し、家賃収入と相殺しても赤字になることが多く、所得税と住民税を節税できます。しかし、翌年以降は経費にできる金額が少なく、家賃収入により黒字になり、納税になるケースがほとんどです。
単年度の節税だけを目的に購入しても増税になってしまうので、長期的な視点で考えましょう。
金利上昇により返済増加
変動金利で投資ローンを組んでいる方が大半です。金利が上昇すると返済額が増加し、収支が赤字になってしまうケースがあります。
また、儲からないので売却をしたくても売却代金よりローン残が大きい場合は、差額の不足金を用意できなければ処分ができません。資金が用意できない場合は、儲からない状態で運用を続けなければなりません。
利回りが低く、収支がマイナスになりやすい
アパートや一棟マンションと比べてリスクが少ないのですが、その分、ワンルームマンションは期待利回りが低い商品です。中古で利回り5%ほどの商品が多くなります。そのために、購入後に空室や家賃低下により、収支がマイナスになりやすいです。
また、購入時に将来必要となる経費が計上されていない、もしくは、少なく見積もられているケースが多くあります。例えば、入居者退去後のリフォーム代や、経年劣化により設備交換費用などです。販売した不動産会社は負担をすることはなく、すべてオーナーの負担になります。リフォームはクロスの交換などあれば1回あたり20~30万円ぐらいを覚悟する必要があります。そもそもの利回りが低く、経費が多くかかるので長期的に考えると収支が悪化します。
投資の勉強が不足している
不動産投資の初心者用に、オススメできると言われているワンルームマンション投資ですが、勉強が不足していると、リスクとデメリットが大きくなり儲かりません。
「取引の相場価格や相場家賃が分からない状態で、2割高く物件購入してしまった。」
「節税効果だけを期待して購入して、数年後から効果が無くなり、マイナスの収支の物件を保有している。」
「購入時に収支シミュレーションを行っていなかった。」など
自己資金が不要で、フルローンで気楽に始めることができるので、このようなケースは非常に多くなります。投資を開始する前に、時間とお金を使ってしっかりと学んでおきましょう。
ワンルームマンションの特徴
投資商品として、ワンルームマンションの特徴について理解しておきましょう。
立地や物件の状態によって賃料が大きく変動する
ワンルームマンションは、立地条件や物件の状態によって賃料が大きく変動するという特徴があります。都心部や主要な駅から近い利便性の高いエリアに位置する物件は、賃料を高く設定できる傾向にあります。利便性の高さは、単身者や学生といった主要な入居者層にとって重要な要素であり、そのような物件は人気が高くなります。
一方で、駅から遠い物件や古い物件は、賃料を低く設定せざるを得ません。交通の利便性が低く、生活環境が整っていない地域では、入居者を集めるのが難しくなります。また、老朽化した物件や設備が不十分な物件は、入居者の満足度が低くなり、賃料の値下げ圧力が高まります。
さらに、物件の設備やデザイン、間取りなども賃料に影響を与えます。新築で設備が充実している物件は、高い賃料を設定できますが、古い物件や設備が乏しい物件は、賃料を低く設定しなければ入居者を集めることが難しくなります。単身者向けのワンルームマンションでは、収納スペースの充実やインターネット環境の整備など、入居者のニーズに合わせた設備が求められます。
ワンルームマンション投資では、立地条件や物件の状態を十分に吟味し、適切な賃料設定を行うことが重要です。賃料設定を間違えると、空室が長期化したり、利回りが低下したりするリスクがあります。市場調査を行い、同じ地域の類似物件の賃料相場を把握することが必要不可欠です。
また、物件の選定においては、将来的な地域の発展性や人口動態なども考慮する必要があります。単身者や学生の流入が見込める地域や、再開発によって利便性の向上が期待できる地域などは、賃料の上昇が期待できます。一方で、人口減少が進む地域や、大規模な供給増加が見込まれる地域では、賃料の下落リスクがあります。
入居者の入れ替わりが激しい
ワンルームマンションは、主に単身者や学生向けの物件であるため、入居者の入れ替わりが激しいという特徴があります。単身者や学生は、ライフステージの変化に合わせて住まいを変える傾向が強く、就職や転勤、進学などを機に退去するケースが多いです。
一般的に、ワンルームマンションの入居者の平均入居期間は1年から2年程度といわれています。これは、ファミリー向けの賃貸住宅と比べて短く、入居者の回転率が高いことを示しています。
入居者の入れ替わりが激しいと、空室期間が長期化するリスクがあります。特に、需要の低い時期や競合物件が多い地域では、空室リスクが高まります。
また、頻繁な入居者の入れ替わりは、物件の消耗を早めるという側面もあります。退去時の原状回復工事や、新たな入居者を集めるためのリフォームなどが必要になり、維持管理コストが増加する可能性があります。
入居者の入れ替わりが激しいことは、管理の手間やコストを増加させる要因にもなります。鍵の受け渡しや入居者の審査、トラブル対応などの業務が頻繁に発生するため、管理会社との連携が重要になります。
ワンルームマンション投資では、入居者の入れ替わりを最小限に抑えるために、適切な賃料設定や物件管理を行うことが重要です。家賃を適正な水準に設定し、入居者の満足度を高める設備やサービスを提供することで、長期的な入居を促すことができます。
また、入居者の需要を的確に捉え、ニーズに合った設備や間取りを提供することも重要です。単身者のライフスタイルに合わせた収納スペースの確保や、インターネット環境の整備など、入居者の利便性を高める工夫が求められます。
さらに、入居者とのコミュニケーションを密にし、トラブルの未然防止やスムーズな退去につなげることも大切です。定期的な物件の点検や、入居者からの要望への迅速な対応などにより、入居者の満足度を高め、長期的な入居を促すことができます。
修繕積立金が割高になる可能性
修繕積立金は、将来の大規模修繕に備えて積み立てられる費用です。建物の経年劣化に伴い、定期的な修繕工事が必要になります。屋上の防水工事や外壁の塗装工事、設備の更新など、大規模な工事には多額の費用がかかります。
ワンルームマンションは、総戸数が少数な物件も多く、修繕積立金の負担が重くなることもあります。修繕工事の費用を入居者数で割ると、一人当たりの負担額が大きくなるためです。
また、ワンルームマンションは、経年劣化による大規模修繕の必要性が高いといわれています。コンパクトな物件は、設備の更新サイクルが短くなる傾向があり、修繕の頻度が高くなります。
これらの共益費は、賃料収入から差し引かれるため、オーナーの手取り収入を圧迫します。共益費の値上げは、入居者の負担増につながるため、賃料の値上げが難しくなる傾向にあります。
ワンルームマンション投資では、物件の選定時に管理費や修繕積立金の金額を十分に確認し、長期的な収支シミュレーションを行うことが重要です。共益費の負担が大きい物件は、利回りが低くなる傾向があるため、慎重な検討が必要です。
儲からない収支シミュレーション
実際に運用した場合の収支シミュレーションをしてみましょう。
ワンルームマンションの購入価格、返済期間、金利、家賃、管理費を想定して試算します。家賃、管理費などは築年数による増減も反映さています。
シミュレーションは厳しく収支が合わなければ投資を見合わせることも大切です。
ワンルームマンションを新築購入した場合の月額収支
購入時の想定
- 価格:3,000万円(頭金10万円)
- 返済期間:35年
- 金利:1.5%
- 月返済額:91,549円
- 家賃:105,000円(経年で下落)
- 管理費・修繕積立金:9,800円(経年で値上げ)
月間収支シミュレーション
| 年数 | 月額収入 | 月額支出 | 月額収支 |
|---|---|---|---|
| 購入時 | 105,000円 | 101,349円 | 3,651円 |
| 5年後 | 105,000円 | 101,349円 | 3,651円 |
| 10年後 | 103,000円 | 103,349円 | ▲349円 |
| 15年後 | 101,000円 | 103,349円 | ▲2,349円 |
| 20年後 | 99,000円 | 104,349円 | ▲5,349円 |
| 25年後 | 94,000円 | 104,349円 | ▲10,349円 |
| 30年後 | 90,000円 | 105,349円 | ▲15,349円 |
| 35年後 | 86,000円 | 106,349円 | ▲20,349円 |
新築の投資スタート時は家賃高くプラス収支ですが、
10年以降は赤字になってしまいます。
月々の返済額は変わらず、家賃が低下し、管理費が上昇するためです。
全期間のトータル収支を計算するには
月額の収支のほかに、固定資産税都市計画税や、家賃収入の納税のコストも加算する必要があります。
入居者が入退室をするとリフォーム費用が発生します。また空室期間は無収入になります。
なお、付帯設備(エアコンや水回り)は交換費用が不定期で発生します。
また、売買の際に発生する仲介手数料などのコストも必要です。
ワンルームマンション投資で儲かるためにはトータル収支がプラスにならなければなりません。
ワンルームマンション投資が儲からない事例
短期的な判断
Aさんは、本業の会社の将来性に不安があり、不労所得で副収入を増やしたいと、様々な投資セミナーに参加をしました。
その中で初めて参加したマンション投資セミナーで、利回りが高い物件に出会い購入を即決、その日のうちに売買契約まで締結をして、ローンの申し込みもしました。証券の投資は利回りが3%ほどでしたが、その物件は6%近い利回りでしたので直感を信じていました。
しかし購入から3か月後に入居者が退去することになり状況が崩れます。新たな募集賃料で計算すると大きく利回りが低下することが判明。もともと相場よりも高い無理をした賃料設定になっていたようでした。相場を調べずに直感で短期的な判断で購入いたので、家賃が高いことに気が付きませんでした。
購入した価格では利回りが悪いので売れないことも判明し、マイナス収支ですが所有を続けることになりました。
管理費・修繕積立金の改定
Bさんは知人の紹介で出会った、営業パーソンに勧められ、新築マンションを35年ローンで購入。スタート時の収支は若干のマイナスですが、将来の為の積立金と思って納得します。
順調にローンが完済されれば年金対策になると考えてリスクを感じていなかったのですが、購入から12年後に管理費と修繕積立金が合計月額7,000円も上がることに。月のマイナスが大きく出ることになりました。このころから家族から所有を続ける意味がないと反対されることが多くなり、売却査定に出すとローン残金と売却価格の差が600万円もマイナスで乖離していることがわかります。
そして、長期修繕計画を確認すると、7年後にも再度値上がりする計画があり、管理組合で資金が足りなくなる状態で分譲されていることも分かりました。合法的な詐欺だと、販売した会社に掛け合いましたが、分譲時に重要事項説明しており、資料も添付しているとして取り合ってもらえませんでした。
ローン残金と売却価格が折合うまでマイナスを続けるしか、対応ができなく無くなってしまいました。
サブリースに騙された
「サブリースだから家賃が保証されます。信頼関係で成り立っているので、一歩的な減額請求はありません、万が一の入居トラブルや設備不具合があってもアフターフォローを10年提供するので安心してください。弊社から投資ローンで購入して頂いた方だけの、お得なおプランです。」このような言葉を信じて購入をしましたが、半年後に販売会社が倒産することになり、大きな負担が発生します。
現地を確認すると、実際は入居していた痕跡が無く、販売するために一時的に利回りを操作する目的のサブリースだったことが判明しました。すぐに賃貸募集するもサブリース賃料の60%減でなければでなければ入居者が決まらず、赤字の物件を所有するなりました。
ワンルームマンション投資のリスク
ワンルームマンション投資を行う上でのリスクについて解説します。
空室リスク
ワンルームマンション投資には、空室リスクが高いという課題があります。入居者の入れ替わりが激しいことに加え、景気の変動や周辺の賃貸需要の変化によっても空室が発生しやすくなります。
特に、大学の近くなどの学生向け物件は、卒業時期に合わせて退去が集中し、空室が発生しやすい傾向があります。また、景気の悪化により単身者の賃貸需要が減少した場合も、空室リスクが高まります。
空室が長期化すると、賃料収入が得られないだけでなく、管理費や修繕積立金などの固定費の負担が重くのしかかります。物件の返済やローンの支払いに影響が出る可能性もあります。
また、空室が続くと、物件の資産価値が下がるリスクもあります。新たな入居者を集めるために、大幅な賃料の値下げを余儀なくされるケースもあります。
ワンルームマンション投資では、空室リスクを最小限に抑えるために、適切な賃料設定や物件管理を行うことが重要です。市場調査を行い、適正な賃料を設定することで、入居者を集めやすくなります。
入居者のニーズを的確に捉え、物件の魅力を高めることも重要です。設備の充実やデザインの工夫、清潔感のある内装など、入居者の満足度を高める取り組みが求められます。
さらに、入居者との良好な関係を築き、コミュニケーションを密にすることで、退去の予兆を早期に察知し、迅速に新たな入居者を見つけることができます。
空室リスクに備えて、十分な資金準備を行うことも重要です。空室が発生しても、ある程度の期間は固定費を支払えるように、キャッシュリザーブを確保しておく必要があります。
家賃下落リスク
ワンルームマンション投資では、家賃下落リスクも重要な課題の一つです。景気の悪化や周辺の賃貸需要の変化、新築物件の供給増加などにより、家賃相場が下落するリスクがあります。
特に、人口減少や高齢化が進む地域では、賃貸需要の減少により家賃下落リスクが高まります。また、大規模な新築物件の供給により、周辺の家賃相場が下押しされるケースもあります。
家賃が下落すると、賃料収入が減少し、利回りが低下します。物件の収支が悪化し、ローンの返済が難しくなる可能性もあります。
さらに、家賃を下げざるを得ない状況になると、入居者の負担感が増し、入居者の確保が難しくなります。空室リスクが高まり、収益が悪化するという悪循環に陥る可能性があります。
ワンルームマンション投資では、家賃下落リスクを最小限に抑えるために、立地条件の良い物件を選ぶことが重要です。交通の便が良く、周辺に商業施設や公共施設などがある物件は、安定的な賃貸需要が見込めます。
また、物件の競争力を高めるために、設備の充実や、デザインのアップデートなども有効です。入居者のニーズに合わせた、魅力的な物件づくりが求められます。
適正な家賃設定を行い、入居者との長期的な信頼関係を構築することも重要です。家賃を無理に高く設定せず、入居者の満足度を高め、長期的な入居を促すことで、安定的な収益を確保することができます。
一方で、 single personの住まいであるワンルームマンションは、景気変動の影響を受けやすいという特性があります。経済状況の変化により、単身者の賃貸需要が減少するリスクがあります。
長期的な視点で安定的な収益を追求するには、市場動向の変化を注視し、的確に対応していくことが求められます。需要の変化を予測し、適切な賃料調整や、物件の維持管理を行うことが重要です。
金利上昇リスク
ワンルームマンション投資を行う際には、多くの場合、借入金を利用することになります。そのため、金利変動の影響を大きく受けるというリスクがあります。
長期の借入れを行う場合、金利上昇のリスクを考慮する必要があります。金利が上昇すると、借入金の返済負担が増加し、キャッシュフローが悪化します。
物件の収支が悪化し、ローンの返済が滞る可能性もあります。金利上昇により、投資利回りが低下し、当初の想定よりも収益が下がるケースもあります。
また、金利上昇は、不動産市場全体に影響を与える可能性があります。金利の上昇により、投資家の資金調達コストが増加し、不動産投資への意欲が減退する可能性があります。その結果、不動産価格の下落や、流動性の低下などが起こる可能性があります。
ワンルームマンション投資では、金利上昇リスクに備えるために、十分な資金計画を立てることが重要です。金利上昇を想定したストレステストを行い、返済負担の増加に耐えられる財務体質を整えておく必要があります。
金利の固定化や、借入期間の分散化なども有効な対策になります。金利の固定化により、将来の金利上昇リスクをヘッジすることができます。借入期間の分散化により、リスクを分散し、返済負担の平準化を図ることができます。
さらに、物件の選定においても、金利上昇リスクを考慮する必要があります。利回りが高く、キャッシュフローの安定した物件を選ぶことで、金利上昇の影響を緩和することができます。
賃料の値上げや、コスト削減などにより、キャッシュフローを改善することも重要です。金利上昇に備え、収益性を高めておくことで、返済負担の増加に対応しやすくなります。
建物の劣化リスク
ワンルームマンションは、一般的に建物の規模が小さいため、建物の劣化リスクが高いと言われています。建物の劣化は、物件の資産価値を下げ、賃料収入の減少や、修繕費用の増加につながります。
特に、築年数の経過した物件は、設備の老朽化や、構造上の問題などが発生しやすくなります。配管の劣化による水漏れや、外壁の剥離、エレベーターの故障など、様々なトラブルが起こる可能性があります。
建物の劣化は、入居者の満足度を下げ、入居者の確保が難しくなる要因にもなります。老朽化した物件は、入居者からの評判が悪くなり、空室リスクが高まります。
建物の劣化リスクに対応するためには、定期的な点検と、適切な修繕が必要不可欠です。建物の状態を定期的にチェックし、小さな不具合を早期に発見・対処することで、大規模な修繕を防ぐことができます。
長期的な修繕計画を立て、計画的に修繕工事を行うことも重要です。修繕積立金を適切に積み立て、必要な時期に必要な工事を行うことで、建物の資産価値を維持することができます。
さらに、建物の耐用年数を考慮した投資判断も求められます。築年数の古い物件は、将来的な建て替えや、大規模修繕のコストを考慮する必要があります。物件の選定においては、建物の状態や、将来の修繕コストを十分に吟味することが重要です。
ワンルームマンション投資では、建物の劣化リスクを最小限に抑えるために、適切な物件選定と、継続的な維持管理が求められます。定期的な点検と修繕により、建物の状態を良好に保ち、入居者の満足度を高めることが重要です。
事故物件リスク
ワンルームマンションは、その特性上、事故物件のリスクが高いと言われています。事故物件とは、自殺や孤独死、殺人事件などが発生した物件のことを指します。
ワンルームマンションは、単身者の入居が多いため、孤独死のリスクが高いと指摘されています。誰にも看取られることなく亡くなるケースが発生し、発見が遅れるケースもあります。
事故物件は、入居者の確保が難しくなるだけでなく、物件の資産価値が大きく下がるリスクがあります。事故の内容によっては、賃料の大幅な値下げを余儀なくされる可能性もあります。
また、事故物件は、清掃や消毒、修繕などに多額の費用がかかるケースもあります。事故の後処理に時間がかかり、その間の空室期間も長期化する可能性があります。
ワンルームマンション投資では、事故物件のリスクを最小限に抑えるために、適切な入居者審査と、物件の管理が重要です。入居者の属性や、信用情報をしっかりと確認し、トラブルの可能性が高い入居者を排除することが求められます。
また、定期的な物件の巡回や、入居者とのコミュニケーションを密にすることで、トラブルの早期発見・対処につなげることができます。孤独死の予兆を察知し、適切な対応を取ることで、被害を最小限に抑えることができます。
事故物件のリスクに備えて、適切な保険の加入も検討する必要があります。家主保険や、賠償責任保険などに加入することで、万が一の事態に備えることができます。
ワンルームマンション投資では、事故物件のリスクを十分に理解し、適切な対策を講じることが重要です。入居者の審査と管理を徹底し、トラブルの未然防止に努めることが求められます。
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ワンルームマンション投資の成功とは何か
「ワンルームマンション投資の成功」と聞くと「儲けた」という図式が頭の中にある人は多いことでしょう。その解答は正解です。しかし、もっと踏み込んで「何が土台になって成功したか」を聞くと、意外にはっきりと把握できていない人は多いようです。
では、「何が土台となって儲かったか」まで、落とし込んで考えてみましょう。
ワンルームマンション投資の成功パターン
ワンルームマンションの成功パターンは2つに大別することができます。「家賃収入が維持ができているパターン」と「高値で売却できたパターン」です。
言うまでもなく、ワンルームマンション投資は良い物件を手に入れることが何にも増して重要です。しかしそれだけでは不十分で、時間経過とともに起こる家賃の下落を避けなければなりません。
家賃収入を継続的に得るためには、空室を徹底的に避け、しかも良い状態で維持しなければなりません。それができない場合には、無収入の期間が発生したり、家賃減額のリスクを負うからです。そうならないための総合的な物件管理が非常に重要となるのです。
次に、売却が上手く行くパターンです。これも物件管理が大きなカギになります。投資用不動産の売却先は、多くの場合が別の投資家です。そのため、売却先の投資家は売ろうとするワンルームマンションの収益性を徹底的に検討します。そして、希望に沿うならば売却が可能になり、沿わなければ値切られるか破談になります。
ワンルームマンション投資の失敗とは
では、ワンルームマンション投資の失敗はどの様な状態を指すのでしょうか。
簡単に言うならば、前述した成功パターンの逆です。つまり家賃が思うように入ってこない状態と、売りたくても売れない状況になってしまうことを失敗といって良いでしょう。
家賃収入と金融機関への返済がマイナス(赤字)になってしまう状況や、売却価格が購入した時の物件価格を大幅に下回った場合などは、はっきりと失敗と言える状況です。
ワンルームマンション投資は儲からない?
では、ワンルームマンション投資は本当に儲からないのでしょうか。
答えはNOです。良い物件を購入し、良い状態を維持すれば、高いレベルの家賃を維持することが可能ですし、売却先も決まりやすいのです。
これは入居者の立場から考えれば一目瞭然です。誰であっても良い部屋に住みたいですし、気持ち良く生活できる物件であれば、引っ越しも考えません。
別の投資家の立場であっても、高い家賃がキープできている物件は高くても欲しいはずです。
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ワンルームマンション投資を成功させるポイント
それではワンルームマンション投資を成功させるポイントとは、どの様な物が挙げられるのでしょうか。
ワンルームマンションの物件探し
物件探しは最も重要な要素です。絶対に、収益性の高い物件を選ばなければなりません。
まず可能であれば新しくて、良い立地にある物件で、手の届く価格にある物件です。
こういった物件を探していると、新築ワンルームマンションが目に入ることでしょう。しかし、焦って新築物件を購入してしまうと、思わぬ落とし穴に入ることもあります。
新築物件は良い立地にあり、高い入居率が期待できますが、新築プレミアム(プレミア)という付加価値が販売価格にのっているため、利回りが落ちてしまうのです。新築プレミアムとは簡単に言えば、マンション開発会社がとる利益のことです。販売価格にプレミアムがのる分だけ、投資家に入る利益は減ります。
では、中古マンションでなるべき安く買えるものを探せば良いのかというと、それも違います。投資費用を抑えることばかりを考えると、本当に人気の無い物件を掴まされることもあり得ます。
つまり、「入居者から見た物件の魅力」と「投資費用」のバランスの取れた物件を探すのが大きなポイントとなるのです。
ちなみに、この様な物件に当てはまるのが築浅の中古物件です。築浅の物件は中古物件なので、新築と比べて大きく値を下げます。その一方で設備の老朽化はそれほど進んでいません。その結果、家賃の期待ができて、しかもリーズナブルな価格で入手が可能です。不動産投資家にとって魅力のある物件なのです。
購入後のワンルームマンション経営・管理
購入後の経営における不動産管理も大きなポイントとなります。
物件の状態を悪くしてしまうと、空室の発生や次の入居者が見つ駆りにくくなり、家賃の減額も余儀なくされてしまいます。
また、空室期間中も、ローン支払いやと固定資産税などの税金が発生します。儲かるどころか赤字に転落してしまいます。
家賃は一旦下がってしまうと簡単には回復ができません。そうすると収入が落ちてしまい、利回りも併せて落ちてしまいます。この状態でも赤字になってしまうのです。
さて、物件管理というと、部屋のメンテナンスを連想することでしょう。しかし、物件管理は部屋だけの問題ではありません。入居者の人間性まで見切らなければならないのです。どんなに物件を良くしても、入居者の扱いが乱雑だと物件は傷んでしまいます。そのため、入居者の審査まで含めて気をつけなければならないのです。
ワンルームマンション投資の出口戦略
出口戦略は可能な限り高値で物件を売却することが重要です。そのため、タイミングを見切るのが非常に大切になります。
また、出口戦略を成功させるためには、良い売却先を見つけなければなりません。これは個人の投資家では非常に難しい作業です。
さて、不動産取引は個人でも不可能ではありませんが、実際問題としては困難です。宣伝ツールに乏しい個人と、販売網がしっかり整っている不動産会社では、やはり勝負にはなりません。
そのため、出口戦略を成功させるためには、良い不動産会社の助力が必要です。良い販売会社は営業力も高いため、有力なパートナーとなるのです。
ワンルームマンションの出口戦略に関してはこちらで詳しく紹介しています。
区分マンション投資の出口戦略を考える。今すぐ売却をすすめる条件とは
ワンルームマンション投資の成功のためにはパートナー探しが重要

ワンルームマンション投資をこれから始めようとしている人、あるいは既にワンルームマンション投資を始めている人にとって、不動産会社の存在は非常に大きいです。
では、どの様な会社が良いパートナーになり得るのでしょうか。
購入時、良い条件の物件を提案してくれる不動産会社
先にも挙げたように、ワンルームマンション投資は、入居率だけを見るべきではありません。仮に入居率が上がったとしても、物件の購入費用が膨らんでしまえば利回りが落ちてしまうからです。
そのため、ワンルームマンションの購入時、不動産会社を選ぶ際には「物件の入居のしやすさ」だけを提案する会社では無く、投資費用を併せて考えてくれる「収益性の高い物件」を提案してくれる会社が良いでしょう。
購入時に不動産会社を探す際は、物件の利回りやリスクなども教えてくれる会社を探すのがポイントです。耳に優しい言葉だけを言ってくる会社は避け、悪い部分まできちんと説明してくれる会社を探しましょう。
物件管理や出口戦略も任せられる不動産会社を探す
物件管理が非常に大切なポイントであることは前述の通りなのですが、これを個人でやるならば、少々ハードルが高いです。物件管理は単に部屋を管理するだけでは無く、入居者の管理も必要になるからです。
そのため、管理はプロに任せるのがおすすめ。不動産会社で物件管理も専門的にしているところもあるので、その様な会社に依頼すると良いでしょう。
また、出口戦略に関しても、良い不動産会社を見つけるのが大きなポイントです。単に売りっぱなしと捉えるのでは無く、売却のタイミングまで提案してくれる会社がおすすめです。
あなたのマンション・アパートの価格が分かる
コラム監修
伊藤 幸弘(いとう ゆきひろ)
株式会社TOCHU(トウチュウ)代表取締役
投資マンション専門家/不動産コンサルタント
プロフィール
2002年より投資用中古ワンルームマンション売買のキャリアをスタート。
20年以上にわたり投資マンション市場に携わり、売主・買主双方のリアルな課題解決を通じて、個人投資家の資産形成をサポートしてきた。
2014年に株式会社東・仲(現:株式会社TOCHU)を設立。
投資用中古ワンルームマンションを中心とした売買仲介・買取事業を展開し、これまでの取扱実績は20,000件以上。
現在、会社には年間7,000件以上の投資マンション売却・不動産投資に関する相談 が寄せられており、多くの投資家の売却戦略や資産運用をサポートしている。
2025年には業界初となる価格透明化サービス 「TOCHU iBuyer」 を展開。
中古投資マンション市場の価格不透明性を解消し、投資家が適正価格で売却できる仕組みづくりを推進している。
「誠実な取引こそが市場の信頼をつくる」という理念のもと、 投資マンション市場の健全な発展を目指して活動している。
専門分野
・投資マンション売却
・投資マンション買取
・オーナーチェンジ物件売却
・不動産投資コンサルティング
メディア掲載・業界実績
投資マンション売却・不動産投資の専門家として、各種メディアや業界媒体で紹介されている。
・NHKにて不動産市場に関する取材
・「住宅新報」にてTOCHU iBuyerが紹介
・「リフォーム産業新聞」にて企業取り組みが掲載
・不動産業界メディア「リビンマガジンBiz」にてサービス紹介
・不動産オーナー向け専門誌「月刊 地主と家主」に書籍が掲載
・ERA LIXIL不動産ショップ全国大会にて成績優秀により複数回受賞。
・不動産業界団体 投資不動産流通協会 の会員として研修・研究活動に参加。
・JAPAN BUILD 「不動産テックEXPO」 のセミナー登壇
不動産取引のデジタル化・透明化に向けた取り組みを発信している。
保有資格
・公認 不動産コンサルティングマスター
・宅地建物取引士
・ファイナンシャル・プランニング技能士
・賃貸不動産経営管理士
・投資不動産取引士
・競売不動産取扱主任者
・日本不動産仲裁機構 認定ADR調停人
著書・実績
『投資ワンルームマンションをはじめて売却する方に必ず読んでほしい成功法則』(クロスメディア・パブリッシング)
『マンション投資IQアップの法則 〜なんとなく投資用マンションを所有している君へ〜』(CHICORA BOOKS)



