ワンルーム投資コラム

投資マンションオーナに役立つコラム

投資マンション賃貸

投資ワンルームマンションの賃料低下と空室率について

どれだけ新しく、最新設備が導入されている投資ワンルームマンションであっても、時間経過とともに賃料の低下や空室率の上昇は避けられません。

ワンルームマンション投資における賃料の低下や空室問題、注意点について解説します。

ワンルームマンションの家賃は年間1%下がる

実は知られいませんが、投資ワンルームマンションの家賃は年間で1%下がると言われています。

自動的に下がるわけではなく、入居者が変わるタイミングなどで、経年劣化を鑑みて下げた家賃を、1年あたりにならした数字です。たとえば築 10 年の物件なら、新築時から家賃を 10%下げると大体適正価格になり、築 20 年なら 20%下げるくらいになるわけです。

オーナーさまにとって、家賃収入が1~2割減るというのは大問題です。ところが、投資用ワンルームマンションを実際に買おうとすると、そのことを説明してくれる不動産会社はそう多くありません。ローン返済や収支のシミュレーションも、購入時の想定家賃を満室で計算したもので行われることが非常に多いです。ここで、家賃の下落や、空室率、税金なども含め、ローン返済のシミュレーションをしてくれるような不動産会社を見つけることができれば最高なのですが、オーナーさま自らが、マイナス要素も含めた収支計算をできるようにしておくと、自己防衛につながります。

人口減少時代に合わせた空室率を想定する

また、近年は人口減少時代に突入しています。

東京・神奈川のエリアでも人口減少の影響があり、空き家物件が増え始めています。実際に、すでに日本は人口減少時代に入っており、2015年より人口は減少しはじめています。

ニーズに自信のある物件でなければ、空室率も厳しめに想定しておくくらいでいいと思います。人口は減る一方で、マンションの増加傾向は続いているため、賃貸物件の需要と供給のバランスは悪化しています。それは、デベロッパーが分譲をやめると事業が存続できない事情があるからです。

将来的には空室率が高くなるという予測もあり、競争力のない物件はスラム状態になり、通常よりも劣化が早くなります。そのような物件はより借り手がつきにくくなる悪循環に陥る可能性も否定できません。特に築年数が古い、お部屋の面積が狭い、駅からの距離が遠い物件は、近い将来、長期で空室になる可能性があり危険です。

加えて、空室率が上がり続ければ、その分家賃の相場も下がるので、家賃デフレ時代が到来しつつあると言ってもよいでしょう。ワンルームマンション投資は、比較的手堅い投資と言われてきました。

しかし、これからの時代は、ちゃんとシミュレーションを行って、少々家賃が下がり、空室が増えたとしても利益が残る。そして、キャッシュフローが悪化しない物件を厳選することが求められるようになると思います。ちなみに、ご自身で収支のシミュレーションをする場合は、毎年1%ずつ家賃を減らしていき、空室率1割と仮定して、想定家賃を計算してみてください。その結果、収支がマイナスになる年が出てくるようなら、収支がプラスになるように、繰り上げ返済をして月々の返済額を下げることが必要になるかもしれません。

ちなみに新築物件なら、プレミアによって4~5年は家賃も下がらず、満室稼働も期待できますが、その分下がり始めるとその幅が大きくなるかもしれないので、この計算は辛めにやっておいたほうが安全です。さらに、固定資産税や、退去者が出た際のリフォーム費用、経年劣化に伴う設備の交換など、様々な出費が発生します。

入退室は4年に1回、費用は20~30万円、設備交換はエアコンだと10年に1回15万円、水回りは30年に1回・・・様々な費用があります。
購入時の家賃 × 満室稼働前提 の表面利回りだけで収支計算をせずに、ゆとりのある資金計画を心がけてください。

ae7a40d90d6e268839e5fc82c3edb56d_s

適切なシミュレーションをしていないので賃料低下の想定が甘い

驚くべきことに、上記のような適切なシミュレーションをすれば収支がマイナスになるのに、家賃低下がほとんどなく、空室率も甘めの想定でローン返済シミュレーションを行い、利益が出ると勘違いして投資ワンルームマンションを買ってしまう方もいます。

何よりも悪いのは、そのような物件を売る不動産会社と、そんな金利の融資を決済する金融機関ですが、投資家の自衛も必要な時代なのです。

また、最初の 10 年くらいは問題ないものの、賃料低下を踏まえると赤字に陥る可能性が高い物件を所有されている方が多いのです。

気になる物件をお持ちの方は、すぐにシミュレーションをしてみてください。月々のキャッシュフローがマイナスになると、不動産投資としては非常に危険な状態です。早めにオーナチェンジで売却を検討したり、借り換えや繰り上げ返済によって利息を下げる必要があります。

月々の収支をプラスにできないと、常にキャッシュフローがマイナスで、投資としては成功しにくい状態になります。

何よりも重要なのは、常にある程度の現金のゆとりを持っておくことです。当然ながら、まとまった資金がなければ繰り上げ返済などできません。そのためにも、契約した瞬間に損が確定するような物件を買ってしまわないように、自衛の手段を身につけることは必要不可欠です。

あなたのマンションの適正価格が分かる

あなたのマンション・アパートの価格が分かる

コラム監修

コラム監修

伊藤 幸弘(いとう ゆきひろ)
株式会社TOCHU(トウチュウ)代表取締役
投資マンション専門家/不動産コンサルタント

プロフィール

2002年より投資用中古ワンルームマンション売買のキャリアをスタート。
20年以上にわたり投資マンション市場に携わり、売主・買主双方のリアルな課題解決を通じて、個人投資家の資産形成をサポートしてきた。
2014年に株式会社東・仲(現:株式会社TOCHU)を設立。
投資用中古ワンルームマンションを中心とした売買仲介・買取事業を展開し、これまでの取扱実績は20,000件以上。
現在、会社には年間7,000件以上の投資マンション売却・不動産投資に関する相談 が寄せられており、多くの投資家の売却戦略や資産運用をサポートしている。
2025年には業界初となる価格透明化サービス 「TOCHU iBuyer」 を展開。
中古投資マンション市場の価格不透明性を解消し、投資家が適正価格で売却できる仕組みづくりを推進している。
「誠実な取引こそが市場の信頼をつくる」という理念のもと、 投資マンション市場の健全な発展を目指して活動している。

専門分野

・投資マンション売却
・投資マンション買取
・オーナーチェンジ物件売却
・不動産投資コンサルティング

メディア掲載・業界実績

投資マンション売却・不動産投資の専門家として、各種メディアや業界媒体で紹介されている。
・NHKにて不動産市場に関する取材
・「住宅新報」にてTOCHU iBuyerが紹介
・「リフォーム産業新聞」にて企業取り組みが掲載
・不動産業界メディア「リビンマガジンBiz」にてサービス紹介
・不動産オーナー向け専門誌「月刊 地主と家主」に書籍が掲載
・ERA LIXIL不動産ショップ全国大会にて成績優秀により複数回受賞。
・不動産業界団体 投資不動産流通協会 の会員として研修・研究活動に参加。
・JAPAN BUILD 「不動産テックEXPO」 のセミナー登壇
不動産取引のデジタル化・透明化に向けた取り組みを発信している。

保有資格

・公認 不動産コンサルティングマスター
・宅地建物取引士
・ファイナンシャル・プランニング技能士
・賃貸不動産経営管理士
・投資不動産取引士
・競売不動産取扱主任者
・日本不動産仲裁機構 認定ADR調停人

著書・実績

『投資ワンルームマンションをはじめて売却する方に必ず読んでほしい成功法則』(クロスメディア・パブリッシング)

『マンション投資IQアップの法則 〜なんとなく投資用マンションを所有している君へ〜』(CHICORA BOOKS)

icon-phn

電話をする

0120-109-998

お問い合わせ・ご相談 相場検索 自動査定(iBuyer)
To Top
Fudousan Plugin Ver.1.6.6