投資マンション基礎知識
福岡県での不動産投資はあり?実際の利回りや購入価格も紹介

不動産投資を成功させるためには、エリアの選定が大変重要です。
そのうえで、福岡県で不動産投資を実施するという選択肢はありなのでしょうか。不動産投資を福岡県でスタートする際のポイントについて解説します。
目次
福岡県での不動産投資はあり?
結論からいうと、福岡県での不動産投資はありです。
不動産投資を優先的に検討する都市の要素として、「将来性」「人口増加」「家賃相場」があります。福岡県はどの要素を見ても非常によい評価ができる都市だといえるでしょう。
博多駅周辺の再開発事業がスタート
2023年現在、博多駅の半径500mにおいて、「博多コネクティッド」と呼ばれる再開発事業がスタートしています。
博多コネクティッドの目的は、動線を空中に設置し混雑を大幅に緩和するという点と、大規模な企業誘致にあります。もともと博多は東京や大阪よりも家賃相場が安く人口が流入しやすいという特徴があり、博多コネクティッドはさらに人口を増やすための起爆剤として期待されています。
また、企業誘致は定住者を大きく増やす要因となるため、重要なポイントだといえるでしょう。このように、博多コネクティッドによって福岡県が注目を受けることは、不動産投資をするうえでプラスのポイントです。
人口の推移は増加傾向にある
福岡県は街によって差があるものの、県庁所在地である福岡市の人口は増加傾向にあります。
| 年 | 人口数 |
|---|---|
| 2018 | 1,585,307 |
| 2019 | 1,600,463 |
| 2020 | 1,612,392 |
| 2021 | 1,619,585 |
| 2022 | 1,631,409 |
参考:福岡市「福岡市推計・登録人口(最新)」
不動産投資をするうえで、定住者に住んでもらうのが最も安定しますが、仮に退去となっても同じ会社の人や働き方が似ている人が多ければすぐに入居者が決まります。
このことからも、福岡県が全体的に人口増加しているというポイントは不動産投資を福岡県でスタートするための十分な動機となるでしょう。
これから家賃が高くなる可能性がある
福岡県は、ほかの都市に比べて家賃が安い傾向にありますが、再開発事業による企業誘致や人口増加の影響を受け、家賃が上昇する可能性があります。ただし、家賃が上昇すると物件価格も上昇するため、初期投資が高くなってしまいます。
そのため、家賃も物件価格も安い状況で不動産投資をスタートし、将来の家賃上昇で収益アップを目指すという方法がおすすめです。なお、福岡県を含む大都市の家賃相場は次のようになりますので、参考にしてください。
| 都市 | 家賃 |
|---|---|
| 博多(博多区) | 5.5万円 |
| 大阪(大阪市中央区) | 6.7万円 |
| 愛知(名古屋市千種区) | 6.3万円 |
| 東京(港区) | 12.9万円 |
| 北海道(札幌市中央区) | 5.2万円 |
参考:SUUMO「【全国の家賃相場】あなたの気になる地域・間取りの家賃相場は」
福岡県ワンルームマンションの売却相場
福岡県でのワンルームマンションの売却相場を知ることで、購入価格が把握できます。
国土交通省の「土地総合情報システム」より福岡県で取引されたワンルームマンション(1K含む)の平均売却価格や平均平米単価を紹介します。2017年から2021年の5年分の集計となります。
| 取引年次 | 平均売却価格 | 平均平米 | 平均平米単価 |
|---|---|---|---|
| 2021年 | 841万5,228円 | 20.6㎡ | 40万7,649円 |
| 2020年 | 873万1,429円 | 21.9㎡ | 41万1,990円 |
| 2019年 | 759万2,580円 | 20.8㎡ | 36万4,419円 |
| 2018年 | 744万2,569円 | 20.9㎡ | 35万5,064円 |
| 2017年 | 708万499円 | 20.6㎡ | 34万3,450円 |
2021年の福岡県のワンルームマンション平均売却価格は、841万5,228円でした。
福岡県のワンルームマンションの価格をより詳しく把握するために、平均平米単価の推移にも注目してみましょう。

2021年は2020年を僅かに下回ったものの、5年というスパンで見ると全体的に上昇傾向にあることが分かります。
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福岡県で不動産投資を始める!実際の利回りや注意点を紹介
福岡県で不動産投資を始めるのはおすすめという解説をしましたが、実際にどのくらいの利回りになるのでしょうか。
利回りや、不動産投資の注意点について解説します。
目指す利回りは10%!
ここで使用する利回りは「表面利回り」となっており、年間収益額と物件購入価格の割合を示しています。
そして、福岡県で不動産投資をする場合は表面利回りが10%を超えるラインを目指しましょう。次の表は各都市の平均利回りです。この利回りが平均値となる家賃設定であれば借り手が見つかりやすく、安定した収益を実現できるでしょう。
| 都市 | 表面利回り |
|---|---|
| 全国平均 | 7.21% |
| 首都圏 | 6.67% |
| 東海 | 8.85% |
| 関西 | 7.36% |
| 九州・沖縄 | 10.12% |
参考:健美家「収益物件 市場動向四半期レポート2022年10月~12月期」
不動産投資の注意点
不動産投資には確認しておくべきポイントがあります。
不動産投資で代表的な失敗事例として、収益スタートしたあとにランニングコストが高くなるという点があります。たとえば物件を購入し、募集をかける直前に老朽化の問題が発生したり、隣人が騒がしく入退去が繰り返されてしまったりという事例があります。
このように、不動産投資の判断ポイントには利回りや立地以外にもあることを知っておきましょう。不動産投資をスタートする際には次に挙げる注意点を押さえるとよいでしょう。
- 利回り
- 物件の周辺環境
- 物件の上下左右に住む住民の素性
- 売主の売却理由
- マンション全体の修繕計画
- 前面道路の広さ
- 駅までのアクセス
福岡県で不動産投資を成功させるポイント
福岡県は、不動産投資をする都市として評価が高いといえますが、不動産投資を成功させるためにはポイントがあります。
博多駅までのアクセスがよいエリアを狙う
博多駅を中心とした再開発事業がスタートしているものの、事業計画地は半径500m以内とそれほど広くありません。
この間で物件を購入できればよいですが、当然競争率も高ければ販売価格も跳ね上がります。そのため、博多駅から2〜3駅離れた赤坂駅や春日駅での物件捜索がおすすめです。
大学の近くは借り手が多い
福岡県は福岡大学をはじめ、日本経済大学の福岡キャンパスなど生徒数が多い大学が終結している都市です。
また、九州地方であっても1人暮らしを選択する学生が多く、さらにはそのまま同じ部屋に住み続けて社会人になるケースもあります。このことから、比較的広めの専有面積やセキュリティが高いマンションを優先的に検討する学生が多いです。
そのため、大学の近くにある物件を投資物件として購入するという方法もあります。
不動産投資は出口戦略が重要
福岡県に限らず、不動産投資の成功ポイントとして出口戦略は非常に重要です。
不動産投資は物件を購入し毎月の収益を得る投資形態となりますが、毎月の収益だけでは費用回収に10年以上かかります。
また、その間には予期せぬ設備の故障による出費や家賃相場の減少、入居者が見つからないといったトラブルが起きることがあります。
このように収益だけで不動産投資を成功させることは難しく、成功するためには収益総額+売却益で初期投資を超える計画を立てる必要があります。
不動産を購入する時点で何年後にどのくらいの金額で売り抜けるのかをシミュレーションし、失敗する可能性を極力減らした状態でスタートすることが重要です。失敗しないためには、不動産投資の実績が豊富な不動産会社に相談をするとよいでしょう。
あなたのマンション・アパートの価格が分かる
コラム監修
伊藤 幸弘(いとう ゆきひろ)
株式会社TOCHU(トウチュウ)代表取締役
投資マンション専門家/不動産コンサルタント
プロフィール
2002年より投資用中古ワンルームマンション売買のキャリアをスタート。
20年以上にわたり投資マンション市場に携わり、売主・買主双方のリアルな課題解決を通じて、個人投資家の資産形成をサポートしてきた。
2014年に株式会社東・仲(現:株式会社TOCHU)を設立。
投資用中古ワンルームマンションを中心とした売買仲介・買取事業を展開し、これまでの取扱実績は20,000件以上。
現在、会社には年間7,000件以上の投資マンション売却・不動産投資に関する相談 が寄せられており、多くの投資家の売却戦略や資産運用をサポートしている。
2025年には業界初となる価格透明化サービス 「TOCHU iBuyer」 を展開。
中古投資マンション市場の価格不透明性を解消し、投資家が適正価格で売却できる仕組みづくりを推進している。
「誠実な取引こそが市場の信頼をつくる」という理念のもと、 投資マンション市場の健全な発展を目指して活動している。
専門分野
・投資マンション売却
・投資マンション買取
・オーナーチェンジ物件売却
・不動産投資コンサルティング
メディア掲載・業界実績
投資マンション売却・不動産投資の専門家として、各種メディアや業界媒体で紹介されている。
・NHKにて不動産市場に関する取材
・「住宅新報」にてTOCHU iBuyerが紹介
・「リフォーム産業新聞」にて企業取り組みが掲載
・不動産業界メディア「リビンマガジンBiz」にてサービス紹介
・不動産オーナー向け専門誌「月刊 地主と家主」に書籍が掲載
・ERA LIXIL不動産ショップ全国大会にて成績優秀により複数回受賞。
・不動産業界団体 投資不動産流通協会 の会員として研修・研究活動に参加。
・JAPAN BUILD 「不動産テックEXPO」 のセミナー登壇
不動産取引のデジタル化・透明化に向けた取り組みを発信している。
保有資格
・公認 不動産コンサルティングマスター
・宅地建物取引士
・ファイナンシャル・プランニング技能士
・賃貸不動産経営管理士
・投資不動産取引士
・競売不動産取扱主任者
・日本不動産仲裁機構 認定ADR調停人
著書・実績
『投資ワンルームマンションをはじめて売却する方に必ず読んでほしい成功法則』(クロスメディア・パブリッシング)
『マンション投資IQアップの法則 〜なんとなく投資用マンションを所有している君へ〜』(CHICORA BOOKS)



